抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では人力ロボティクスの概念に基づき,人のペダリング運動を動力とするスマート・モビリティに関する技術開発に取り組んでいる。このモビリティでは漕力の伝達量をクラッチにより操作することで,車輪の回転軸まわりのトルクを制御する。これにより自転車のようなペダル駆動の乗り物において,障害物や段差を回避する安全補助機能や,予め設定された道筋を走行する軌道追従機能などが実現できる。これだけでなく,入力である人間のペダリング運動を回生ブレーキと無段変速機により制御する。自転車などは走行面の傾斜や凹凸,その走行状況により人間に対する負荷量が変化するが,提案するモビリティでは人間が継続してペダリング可能な状況を維持することが可能である。最適な負荷量で長時間搭乗することで健康増進がねらえる。加えて疲労が蓄積しない負荷も実現できるため,従来では原動機を搭載する乗り物で移動していた距離も,提案モビリティにより移動することが期待できる。提案するモビリティはゼロエミッションであるため,環境親和性も良い。本稿では,提案するシステムのコンセプトを紹介し,現在の開発状況について述べる。(著者抄録)