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J-GLOBAL ID：201702288049557670   整理番号：17A1231533

繊維への表面処理 ヨウ素を利用した機能性繊維の作製

著者 (1件)： 後藤康夫 (信州大 国際ファイバー工研)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 68  号： 10  ページ： 560-563  発行年： 2017年10月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ヨウ素は,様々な物理的,化学的な特性を有し,殺菌消毒剤,X線造影剤など種々の材料として活用されている。また,PVAやナイロン6などの結晶性の極性ポリマは,ポリヨウ素イオンと配列し錯体結晶を形成,それと強く相互作用し多量のポリヨウ素が高分子マトリックス中に吸着される。本稿では,身近に存在するヨウ素のポテンシャルを活かすべく,それを用いた繊維の機能化に関するこれまでの研究成果を紹介した。まず,ポリマ/金属ヨウ化物複合材の作製例(金までも溶解するヨウ素の特徴を活かし,その金属溶解液を浸透させポリママトリックス中で金属ヨウ化物をin-situで形成した有機/無機ナノ複合材)を説明した。次に,複合材を経由した高強度繊維(アラミド繊維やザイロンなど)への金属ヨウ化物を用いた無電解めっき(銅めっきしたザイロンなど)について述べた。最後に,ヨウ素を利用したポリマの炭素化(PVAポリマなどにヨウ素処理後,熱処理を行うと炭素収率が増大)を解説した。

シソーラス用語： *繊維 ,  *機能材料 ,  ヨウ素 ,  ポリビニルアルコール ,  *ナイロン6 ,  澱粉 ,  極性 ,  重合体 ,  *ヨウ素錯体 ,  無電解めっき ,  銅めっき ,  合成繊維 ,  炭化 ,  炭素繊維 ,  変換 ,  *ナノ複合材料 ,  *ヨウ化物 ,  有機-無機ハイブリッド ,  ヨウ化銀 ,  機能性繊維
準シソーラス用語： PBO繊維 ,  PVA【重合体】 ,  ポリマ ,  機能加工 ,  有機無機複合材料

分類 (2件)： 繊維物性一般  (YM02010H) ,  高分子と低分子との反応  (CG03020L)

引用文献 (23件)：

• 1)横山正孝(監修) ; ヨウ素化合物の機能と応用,(シーエムシー出版, 2005).
• 2)矢島博文 ; 化学と教育, 63,(5), 228(2015).
• 3)M. M. Zwick ; J. Appl. Polym. Sci., 90, 2393(1965).
• 4)Y. Oishi, K. Miyasaka ; Polym. J., 19, 331(1987).
• 5)H. Yang, F. Horii ; Polymer, 49, 785(2008).

タイトルに関連する用語 (5件)： 繊維 ,  表面処理 ,  ヨウ素 ,  機能性繊維 ,  作製