抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ソフトウェアの電力消費の削減のため,APIやアルゴリズム等の実装手段の違いによる電力消費の比較研究が盛んに行われている。しかしながら,我々は,プログラムの実行時間とその総消費電力量との間には,強い相関があるのではないかという仮説をたてた。この仮説が正しければ,電力消費量の削減という問題は,実行時間をいかに短縮させるかという問題に帰着させることができる。本研究では,異なるソートアルゴリズム,およびJavaの異なるCollectionsクラスについて,その総消費電力量および実行時間の両方について調査する。実験の結果,両者の間には,相関係数が0.9を超える非常に強い正の相関が存在することが示された。また,総消費電力量と平均メモリ使用量の間にも弱い相関があることがわかった。これらの研究成果から,開発者がプログラムの総消費電力量を削減したいとき,第一に実行時間,第二に平均メモリ使用量がそれぞれ少ない実装手段を選択すればよいことが示された。(著者抄録)