抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本調理科学会の特別研究の全国調査(平成21~23年)において実施した17の年中行事の調査から兵庫県のデータを抽出し,行事の認知と経験に有効回答した対象者が一致するようデータを整備した。行事の認知・経験及び行事食の喫食経験について学生・親・祖父母の3世代の比較を通して伝承の様子を調べた。その結果,3世代とも100%に近い人が認知し経験しているのは雑煮やそば,ケーキ,巻きずしなど決まった行事食がある正月,大晦日,クリスマス,節分の4行事であり,行事食の喫食経験が高い場合,行事の経験は高いことがわかった。一方,認知されても経験が低くなる行事のうち学生世代で差が大きくなるのは,お月見,人日,端午,春分,冬至,秋分であり,特に仏事の春分,秋分は今後学生に伝承されなくなる可能性がある。認知も経験も低いのは秋祭り,春祭り,重陽である。重陽はすでに学生世代に伝承されていないが,秋祭り,春祭りの経験は学生でも1割程度であり廃れるのも時間の問題かもしれない。(著者抄録)