特許
J-GLOBAL ID:201703002973251750

酢酸の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 鍬田 充生 ,  阪中 浩
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-054079
公開番号(公開出願番号):特開2017-165693
出願日: 2016年03月17日
公開日(公表日): 2017年09月21日
要約:
【課題】粗酢酸流を蒸留し、酢酸メチル、水及び/又は無水酢酸の含有量を低減でき、高純度の酢酸を製造する。【解決手段】本発明の方法では、メタノールのカルボニル化反応を連続的に行うための反応器1と;反応混合物を連続的に抜き取り、酢酸を含む揮発相成分(2A)と金属触媒成分を含む低揮発相成分(2B)とに分離するためのフラッシャー2と;揮発相成分(2A)を蒸留し、第1のオーバーヘッド(3A)と、粗酢酸流(3B)と、高沸缶出液体流(3C)とに分離するためのスプリッターカラム3と;粗酢酸流(3B)を蒸留して、酢酸メチル及び水を含む塔頂成分(4A)と、精製した酢酸を含む酢酸流(4B)と、無水酢酸などを含む高沸缶出流(4C)とに分離するための複合蒸留塔4を備えたプロセスにより、酢酸を製造する。このプロセスは、第1のオーバーヘッド(3A)から有用な成分を回収するとともに不純物を除去するための回収・分離プロセスとを備えていてもよい。【選択図】図1
請求項(抜粋):
カルボニル化触媒系と水とを含む反応媒体中、メタノールと一酸化炭素とを連続的にカルボニル化する反応工程と;反応工程から反応混合物を連続的に抜き出して、揮発相成分と非揮発相成分とに分離するフラッシュ工程と;揮発相成分を蒸留して、第1のオーバーヘッドと、高沸液体流と、酢酸を含む粗酢酸流とに分離する分離工程と;この分離工程からの前記粗酢酸流を、複数の蒸留部を備えた複合蒸留系で蒸留する精製工程とを含む酢酸の製造方法であって、 前記複合蒸留系が、粗酢酸流を蒸留し、酢酸を含み、かつ低沸点成分に富む第1の揮発成分と、酢酸を含み、かつ高沸点成分に富む第1の低揮発成分とに分離するための第1の蒸留部と、 第1の蒸留部からの第1の揮発成分を蒸留し、低沸点成分に富む第2の揮発成分と、酢酸に富む第2の低揮発成分とに分離するための第2の蒸留部と、 第1の蒸留部からの第1の低揮発成分を蒸留し、酢酸に富む第3の低揮発成分と、高沸点成分に富む第3の低揮発成分とに分離するための第3の蒸留部とを備え; 少なくとも第2の蒸留部と第3の蒸留部とが、連通した状態で縦方向に接続され、かつ第2の蒸留部と第3の蒸留部との接続部に、第2の低揮発成分と第3の揮発成分とを取り出すための取り出し口を備えており; 粗酢酸流を第1の蒸留部に供給し、第2の蒸留部からの第2の揮発成分を抜き取り、第3の蒸留部からの第3の低揮発成分を抜き取るとともに、第2の蒸留部からの第2の低揮発成分と第3の蒸留部からの第3の揮発成分とを取り出し口から回収し、精製酢酸を製造する方法。
IPC (2件):
C07C 51/44 ,  C07C 53/08
FI (2件):
C07C51/44 ,  C07C53/08
Fターム (8件):
4H006AA02 ,  4H006AD11 ,  4H006AD17 ,  4H006BD33 ,  4H006BD52 ,  4H006BD84 ,  4H006BE40 ,  4H006BN10
引用特許:
審査官引用 (7件)
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引用文献:
審査官引用 (1件)

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