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J-GLOBAL ID：201802211766031941   整理番号：18A0563916

石造文化財修復用アルコキシシランの凝結力の比較

Coagulating Strength of Some Alkoxy Silanes for Conservation of Stone Cultural Assets

著者 (8件)： 堤亮太 (大阪工大 工) ,  瀧田健太 (大阪工大 工) ,  山下大輝 (大阪工大 工) ,  藤井秀司 (大阪工大 工) ,  鶴田浩章 (関西大 環境都市工) ,  伊藤淳志 (関西大 環境都市工) ,  吹田浩 (関西大 国際文化財・文化研究セ) ,  中村吉伸 (大阪工大 工)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 54  号： 3  ページ： 90-95  発行年： 2018年03月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 石造文化財の修復に用いられる市販の各種アルコキシシランの,固化後の凝結力を比較した。検討したアルコキシシランは,Wacker社のOH100,OM25,OM50および(株)田中地質コンサルタントのTOTである。豊浦標準砂を固化した試験片の圧縮試験の荷重-変位カーブから,OM25およびOM50で固化した系の破壊荷重がOH100およびTOTより高かった。熱重量分析から,これらのアルコキシシランはすべてアルコキシシランのモノマーとオリゴマーの混合系であり,オリゴマーの含有率はOM50>OM25>OH100>TOTであった。¹Hパルス核磁気共鳴分析から,固化後のアルコキシシランの分子運動性はTOT>OH100>OM25>OM50であった。オリゴマーの含有率が高いほど密なネットワーク構造が効果的に形成されるためであり,これが強度向上,つまり凝結力に影響していた。OM50へのエポキシ樹脂の10~25wt%の添加は,凝結力をさらに向上させた。(著者抄録)

シソーラス用語： *文化財保護 ,  *構造物 ,  *修復活動 ,  *無機酸エステル ,  単量体 ,  オリゴマ ,  *凝結 ,  圧縮試験 ,  凝固 ,  破壊試験 ,  熱重量分析 ,  混合物 ,  エポキシ樹脂 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  圧縮強さ ,  パルス法 ,  *有機ケイ素化合物 ,  *アルコキシシラン ,  *石造構造物 ,  機械的性質 ,  強度
準シソーラス用語： モノマー ,  修復作業

分類 (3件)： 各種建築物一般  (RB05010O) ,  有機けい素化合物  (CF08030C) ,  脂肪族アルコール・チオールの無機酸エステル  (CF03140N)

引用文献 (17件)：

• 西浦忠輝,マテリアルライフ,1,73(1989).
• M.Sawada, J. Adhesion Soc. Jpn.,47,236(2011).(沢田正昭,日本接着学会誌)
• B.J. Fitzner, Geonomos, 24, 1 (2016).
• G. Wheeler (Ed.), “Alkoxysilanes and the consolidation of stone”, J Paul Getty Museum Pubns, Los Angeles (2005).
• S. Bracci, B. Sacchi, A. P. F. Pinto and J. D. Rodrigues, Proceedings of Stone Consolidation in Cultural Heritage. Research and Practice, Lisbon, Portugal, p.81 (2008).

タイトルに関連する用語 (4件)： 文化財 ,  修復 ,  アルコキシシラン ,  凝結