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J-GLOBAL ID：201802218896086159   整理番号：18A0736021

広域発生赤潮共同予知調査-瀬戸内海西部広域共同調査-

著者 (2件)： 俵積田貴彦 (福岡県水産海洋技セ) ,  惠崎摂 (福岡県水産海洋技セ)
資料名： 福岡県水産海洋技術センター事業報告(CD-ROM)
巻： 2016  ページ： 322-336  発行年： 2018年03月 
JST資料番号： L2001B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・周防灘など瀬戸内海西部海域における有害プランクトンについて平成25年度から関係6県9機関による共同調査を実施。
・福岡県は周防灘海域に計48点の調査定点を設置し,5~9月に計4回以上,海洋環境(水温,塩分,栄養塩等)及びプランクトン細胞密度等のモニタリング調査を実施。
・5月上旬からKarenia mikimotoi遊泳細胞の分布が低密度ではあるが広範囲で確認され,7月上旬に周防灘西部で,8月上旬に広島湾で赤潮を形成したが何れも短期間。
・28年度の特徴はK.mikimotoiが大分県入津湾で春季には既に赤潮を形成,K.mikimotoiの盛期とされる雨期から夏季では局所的な赤潮は確認されたものの,最高細胞密度が低く発生が短期間。
・夏季に赤潮を形成するには,赤潮形成時にシードポピュレーションとして機能する遊泳細胞の存在とその細胞が増殖する好適環境条件が必要。
・K.mikimotoiは非常に弱い光強度下で増殖することが可能で,多種よりも効率的に増殖して赤潮形成に至ったが,日照時間が長かったため発生規模が小さくなったと推測。

シソーラス用語： *赤潮 ,  瀬戸内海 ,  漁場 ,  *漁場環境 ,  海洋環境 ,  *渦鞭毛虫類 ,  プランクトン ,  細胞密度 ,  福岡県 ,  放射強度
準シソーラス用語： 共同観測 ,  共同研究 ,  *Karenia mikimotoi ,  周防灘 ,  環境条件 ,  光強度

分類 (3件)： プランクトン  (FH02050R) ,  漁場・漁況  (FH03020R) ,  海洋物理学一般  (DC06010K)

引用文献 (6件)：

• 江藤拓也,俵積田貴彦.2006年夏季に周防灘西部海域で発生したKarenia mikimotoi赤潮.福岡県水産海洋技術センター研究報告2008;18:107-112.
• 小泉喜嗣他.西部瀬戸内海におけるGymnodinium nagasakiense の増殖域の環境特性と分布拡大機構.海の研究1991;3:2179-2186.
• 宮村和良他.リモートセンシング技術を用いた赤潮監視の試み.水産海洋研究2009;73(4).
• 茅野昌大他.魚介類の斃死原因となる有害赤潮等分布拡大防止のための発生モニタリングと発生シナリオの構築2瀬戸内海西部・豊後水道海域.平成27年度漁場環境・生物多様性保全総合対策委託事業赤潮・貧酸素水塊漁業被害防止対策事業報告書「瀬戸内海等での有害赤潮発生機構解明と予察・被害防止等技術開発」, 水産庁.2016;28-66.
• 山口峰夫.Gymnodinium nagasakienseの赤潮発生機構と発生予察に関する生理生態学的研究.南西海区水産研究所研究報告1994;27:251-394.

タイトルに関連する用語 (6件)： 広域 ,  赤潮 ,  共同 ,  予知 ,  調査 ,  瀬戸内海