抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,標的型攻撃による被害が増加傾向にある。標的型攻撃では,種々の攻撃を巧妙に組み合わせるためにそれを防ぐことが難しいといわれている。一方で標的型攻撃の研究や調査が進んだことで,リスクを低減できるいろいろな対策が提言されている。しかし,実際にはすべての対策を行うことはコストの面で不可能であり,残存リスクとコストを考慮した対策の選定が必要となる。このため標的型攻撃の特徴である種々の攻撃からなる多様な攻撃シーケンスの記述に適したイベントツリー分析法に加えて,各対策案の効果を記述しやすいディフェンスツリー分析法を考案した。そしてそれらを併用し対策案の最適な組合せを求められるEDC手法を開発した。あわせて,どの程度のコストをかけて対策を実施すべきかを判断しやすくする可視化の方法を提案した。本論文ではEDC手法と可視化の方法を提案するとともに,それを大学の情報システムに対して実際に適用することによって得られた知見を記述する。(著者抄録)