抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,プロペラ推進システムとモータ駆動システムから成るパワートレインがバッテリー電動ボートに広く採用され,小型ボートの一タイプとして人気を博しており,またディーゼル電気推進船にもその良好な操船性が評価され,採用されている。これらの船舶に用いられるACモータ駆動システムの応答時間は僅か数ミリ秒であり,内燃機関より遥かに高速である。加えて,同システムは技術的にはモータの制御信号(電流,電圧,トルク,および回転数)を実時間で精確にモニターすることが可能である。著者等の前報では,回流水槽でモータ推進システムの一定トルク制御における(トルク信号,回転速度信号,およびプロペラ周りの気泡挙動)を高速度ビデオ画像を解析する等の手法を用いて計測した。内外の研究に先立って,回転速度信号を解析することにより生成気泡を検出し,その量を測定し,その結果生じるスラストの減少をモニターし,同減少量を精確に算定することが可能であることを確認した。本論文では,プロペラの特性方程式を用いて著者等の実験結果を理論的に検証した。また,気泡の発生を抑制し,モータ出力を安定化することにより,推進効率を改善できる可能性を示した。(翻訳著者抄録)