文献

J-GLOBAL ID：201802226324391516   整理番号：18A0776605

全国地盤物性データベースを用いた地中熱利用ヒートポンプ暖房システムの導入効果分析

REGIONAL EFFECIENCY ANALYSIS OF GROUND SOURCE HEAT PUMP SYSTEMS WITH GEO-PROPERTY DATABASE

著者 (3件)： 阪田義隆 (北海道大学大学院 工学研究院) ,  葛隆生 (北海道大学大学院 工学研究院) ,  長野克則 (北海道大学大学院 工学研究院)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 73  号： 5  ページ： I_89-I_98(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究の目的は,開発した全国地盤物性データベースからの有効熱伝導率の三次元情報と地中熱シミュレーションを組み合わせ,地中熱利用ヒートポンプ暖房システムを戸建て住宅に導入した場合の環境負荷低減効果を計算し,北日本全体の地中熱ポテンシャルマップとして示すことである.その際,期間平均成績係数(COP)を導入指標とし,目標COPを得るための地中熱交換器長さL_bの決定法を提案する.その結果,標準的なL_b= 100 mのシステムを戸建て住宅に導入する場合,COPは北海道で4.0程度,東北以南で4.4程度と計算された.より合理的な導入のため,目標COPを4.25に設定する場合,東北以南でL_b= 80 m程度とより短く,北海道で130 m程度とより長く必要になると計算された.CO₂排出量削減率は,45~60 %程度と電力使用時の排出係数に依存し,東北以南で高い導入効果が示された.(著者抄録)

シソーラス用語： *データベース ,  地盤 ,  物性データ ,  *地中熱利用 ,  *ヒートポンプ ,  暖房装置 ,  空調システム ,  熱伝導率 ,  多孔質体 ,  計算機シミュレーション ,  独立住宅 ,  二酸化炭素排出量 ,  成績係数 ,  熱交換器 ,  環境影響
準シソーラス用語： 二酸化炭素排出量削減 ,  環境負荷低減 ,  暖房システム ,  *地盤データベース ,  地盤物性値 ,  熱シミュレーション ,  排出係数 ,  有効熱伝導率

著者キーワード (5件)： ground source heat pump system ,  geologic property database ,  potential map ,  design optimization ,  CO₂ emission

分類 (2件)： 地熱エネルギー  (LB03040B) ,  ヒートポンプ  (PC03020M)

引用文献 (47件)：

• 1) 長野克則:地下熱利用技術 2.地下熱利用技術とは,地下水学会誌,Vol. 53,No. 1,pp. 83-90,2011.
• 2) Nagano, K. : The progress of GSHP in Japan. IEA Heat Pump Centre News Letter, Vol. 33, No. 3, pp. 21-25, 2015.
• 3) 環境省:平成28年度地中熱利用状況調査の結果,報道発表資料,http://www.env.go.jp/press/103827.html,(2017.3.31閲覧)
• 4) 藤塚哲朗,佐藤郁太郎,坪谷剛:地中熱を利用したヒートアイランド対策技術の地盤環境への影響評価,地球環境シンポジウム講演論文集,Vol. 15,pp. 183-188,2007.
• 5) 笹田政克,高杉真司,舘野正之:都心での地中熱利用-小規模オフィスビルへの地中熱ヒートポンプシステムの導入-,応用地質,Vol. 51,No. 6,pp. 265-272,2010.

タイトルに関連する用語 (5件)： 地盤 ,  物性データ ,  地中熱利用 ,  ヒートポンプ ,  暖房システム