抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は中国ブロイラー産業において,加工企業とブロイラー合作社との連携度合いにより「合作社と加工企業が独立主体として取引する」,「合作社が加工企業に出資する」,「加工企業が合作社を主導する」に分類した。それぞれ事例に即して,加工企業,合作社と合作社に参加する組合員農家との取引実態を分析した。その結果,ブロイラー価格の低迷による収益性の低下を背景に,合作社別に加工企業と合作社,合作社と組合員農家との取引形態が異なる様相を呈した。「合作社と加工企業が独立主体として取引する」タイプの中で,合作社の利益を優先にしたものもあれば,固定価格で組合員農家への生産資材の供給とブロイラーの買取を行うことによって,組合員農家の利益を維持した反面,合作社自体が解体されたものもあった。「合作社が加工企業に出資する」,「加工企業が合作社を主導する」タイプの合作社は原料調達の安定化を保つため,合作社は組合員農家へ固定価格で生産資材の提供とブロイラーの買取によって,組合員農家の利益を確保している。このようにブロイラー合作社は加工企業と組合員農家との間でコーディネートする役割を果たしているほか,大規模農家の主導する合作社は加工まで出資して進出し,インテグレーターとして果たす役割も期待される。(著者抄録)