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J-GLOBAL ID:201802235870610898   整理番号:18A0920620

調理後残存炭化物の炭素及び窒素安定同位体比分析から古代食解明を目指したパイロットスタディー

Pilot study for elucidating paleo diet by stable carbon and nitrogen isotope ratio analysis of charred residue of foods
著者 (6件):
資料名:
巻: 25  号:ページ: 45-52(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: L4470A  ISSN: 1341-2094  CODEN: NSKGF4  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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抄録/ポイント
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本研究は古代食の解明と復元を目的としている。土器試料の分析から古代食の類推を行う為には,前提となる情報として,調理前後の化学変動を考察する必要がある。そこで我々は,現代において流通している食品の調理前後の化学変動を検討することとし,6種類の食材(真鯛,鮭,ホンビノスガイ,ワカメ,コメ,アワ)の可食部を対象とした。これら食材を土鍋にてゆでて,煮汁を煮詰め,土鍋底部に炭化物を得た。分析試料としては,調理前,茹でたもの,炭化物の3段階を試料とした。各試料は,凍結乾燥後粉末化し,2mgを錫カプセルに秤量し,元素分析/同位対比質量分析計に供し,調理前・茹でたもの,炭化物についてそれぞれσ13C,σ15Nの測定を行った。調理前後でのσ13C,σ15Nの変化の評価に際しては,タイ・サケ・ハマグリは凍結乾燥前にクロロホルム・メタノール混液(2:1)で脱脂した試料の分析結果を採用し,それ以外の未脱脂のものを採用した。σ13C値が1.0%以上,σ15N値が3.0%以上変化したものを変動したとみると,真鯛では変動したが,それ以外の食材では変動しなかった。安定同位体比は調理前後で,ほぼ維持されているようである。またσ13Cとσ15Nの値は,食品群の違いによって差異が見受けられた。これらから,土器付着黒色物質の安定同位体比分析により,古代の人々がどのような食材を調理していたかについて,少なくとも食品群として起源を推定することができる可能性を示した。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
食品一般  ,  食品の分析 
引用文献 (21件):

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