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J-GLOBAL ID：201802237663775253   整理番号：18A1700909

λ-(BETS)₂GaCl₄における電子構造計算と超伝導

Electronic Structure Calculation and Superconductivity in λ-(BETS)₂GaCl₄

著者 (5件)： AIZAWA Hirohito (Kanagawa Univ., Yokohama, JPN) ,  KORETSUNE Takashi (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  KORETSUNE Takashi (JST-PRESTO, Saitama, JPN) ,  KUROKI Kazuhiko (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  SEO Hitoshi (RIKEN, Saitama, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 87  号： 9  ページ： 093701.1-093701.5  発行年： 2018年09月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 準2次元分子導体λ-(BETS)₂GaCl₄は5.5Kより下で超伝導(SC)を見せ,二量体型のMott絶縁相に隣接している。SCの起源とそのギャップ関数を解明するため,第一原理バンド計算を行い,最大に局在したWannier軌道から4バンドのタイトバインディングモデルを導いた。このモデルにHubbard U項を加えてスピン揺らぎが媒介する機構を考えて,ランダム位相近似を適用して,SCギャップ関数を分析した。非折り畳みBrillouinゾーン中のFermi面(FS)に沿ってSCギャップはその符号を4回変化することを示した。これから,結晶構造の低対称性のため2回対称性しか持たないd波型のSCギャップが示唆された。SCギャップを結晶軸に沿ったペアリング関数へ分解して,その結果を,良く研究されているκ型分子導体の似たような分析及び実験の結果と比較した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 有機伝導体 ,  絶縁体 ,  *バンド構造 ,  強束縛近似 ,  Coulomb相互作用 ,  スピンゆらぎ ,  エネルギーギャップ ,  *Fermi面 ,  *超伝導 ,  *有機超伝導体 ,  計算 ,  状態 ,  密度汎関数法 ,  ガリウム錯体 ,  クロロ錯体 ,  *硫黄複素環化合物 ,  関数 ,  ランダム位相近似
準シソーラス用語： d波超伝導 ,  FFLO状態 ,  HubbardのU ,  Mott絶縁体 ,  ギャップ関数 ,  超伝導ギャップ ,  電子構造計算

分類 (1件)： 有機物系超伝導体の物性  (BM04024Z)

物質索引 (1件)： BETS

引用文献 (41件)：

• H. Kobayashi, T. Udagawa, H. Tomita, T. Naito, K. Bun, T. Naito, and A. Kobayashi, Chem. Lett. 22, 1559 (1993).
• A. Kobayashi, T. Udagawa, H. Tomita, T. Naito, and H. Kobayashi, Chem. Lett. 22, 2179 (1993).
• H. Kobayashi, H. Cui, and A. Kobayashi, Chem. Rev. 104, 5265 (2004).
• M. A. Tanatar, T. Ishiguro, H. Tanaka, and H. Kobayashi, Phys. Rev. B 66, 134503 (2002).
• W. A. Coniglio, L. E. Winter, K. Cho, C. C. Agosta, B. Fravel, and L. K. Montgomery, Phys. Rev. B 83, 224507 (2011).

タイトルに関連する用語 (3件)： BETS ,  電子構造計算 ,  伝導