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J-GLOBAL ID：201802238007174615   整理番号：18A0733588

最近の技術動向 層状ルテニウム酸化物セラミックスの巨大負熱膨張

著者 (1件)： 竹中康司 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： Fine Ceramics Report  (Fine Ceramics Report)
巻： 36  号： 2  ページ： 51-56  発行年： 2018年04月20日 
JST資料番号： L0506A  ISSN： 0911-5269  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・巨大な負熱膨張を示す層状ルテニウム酸化物Ca₂RuO₄に対して,Feを置換したCa₂Ru_1-xFe_xO₄焼結体の置換効果から負熱膨張の機構について解説。
・Ca₂RuO₄の負熱膨張を,金属-絶縁体転移,酸素欠損,ユニット・セル体積の温度変化等から議論し,この大きな負熱膨張が異方性の極めて大きな格子定数の温度変化に由来すると結論。
・巨大負熱膨張を生み出す材料組織的効果として,異方的熱膨張を示す結晶粒と空隙から成る焼結体について考察。
・Ca₂Ru_0.92Fe_0.08O₄/エポキシ樹脂複合材料は,層状ルテニウム酸化物がエポキシ樹脂の熱膨張を広い温度範囲で抑制し,その熱膨張抑制効果を実証。

シソーラス用語： 層状化合物 ,  *ルテニウム化合物 ,  *カルシウム化合物 ,  酸化物 ,  鉄化合物 ,  ドーピング ,  置換 ,  *熱膨張係数 ,  *熱膨張 ,  焼結体 ,  不定比化合物 ,  点欠陥 ,  酸素 ,  金属-絶縁体転移 ,  格子定数 ,  温度依存性 ,  異方性 ,  結晶粒 ,  エポキシ樹脂 ,  複合材料 ,  セラミック ,  酸素欠陥 ,  *負の熱膨張係数 ,  物
準シソーラス用語： 酸素欠損 ,  *負熱膨張係数

分類 (1件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G)

引用文献 (22件)：

• 竹中康司:巨大負熱膨張材料,熱膨張制御のパラダイムシフト,セラミックス,52,p584-589(2017)
• K. Takenaka : Negative thermal expansion materials, Technological key for control of thermal expansion, Sci. Technol. Adv. Mater., 13, 013001 (2012)
• J. Chen, L. Hu, J. X. Deng and X. R. Xing : Negative thermal expansion in functional materials, Controllable thermal expansion by chemical modifications, Chem. Soc. Rev., 44, p3522-3567 (2015)
• C. N. Chu, N. Saka and N. P. Suh : Negative thermal expansion ceramics, A review, Mater. Sci. Eng., 95, p303-308 (1987)
• A. W. Sleight : Compounds that contract on heating, Inorg. Chem., 37, p2854-2860 (1998)

タイトルに関連する用語 (5件)： 技術動向 ,  層状 ,  ルテニウム酸化物 ,  セラミックス ,  負熱膨張