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J-GLOBAL ID：201802239714610125   整理番号：18A0666442

在来品種の顕在化プロセスと展開課題

A Study of the Expanding Process and Development Problems of Local Variety of Vegetables

著者 (1件)： 山口創 (神戸大 大学院農学研究科 食資源教育研究セ)
資料名： 環境情報科学  (Journal of Environmental Information Science)
号： 別冊  ページ： 83-88  発行年： 2015年11月25日 
JST資料番号： S0805A  ISSN： 0389-6633  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,在来品種を地域資源として活用する方策を考えるため,薦池大納言,ハリマ王にんにく,ひめじえび芋の3事例を調査対象とし,在来品種の顕在化プロセスを明らかにした。結果,第一に顕在化は生産者の組織化がおこなわれ地域ぐるみで取組む場合と,個人生産者が取組む場合で展開プロセスが異なること,第二に,顕在化は在来品種の活用に興味をもった外部者との交流がきっかけとなって始まること,第三に,種子管理体制の構築,販路確保が要因となり生産者数や栽培面積が拡大していくことが示された。さらに,事例間の比較から地域資源として活用する上での要点や課題も示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *野菜 ,  *在来種 ,  *資源 ,  芋類 ,  ニンニク ,  アズキ ,  利用 ,  販売経路 ,  栽培管理 ,  生産者
準シソーラス用語： *伝統野菜 ,  *地域資源 ,  ひめじえび芋 ,  ハリマ王にんにく ,  薦池大納言 ,  資源活用

分類 (2件)： 野菜とその加工品  (FJ11020O) ,  野菜  (FC03043X)

引用文献 (4件)：

• 足利 幸・小林 聡(2007)希少品種の地産池消の実態と産地の課題-京の伝統野菜「山科なす」を事例として-.農林業問題研究,43(1), 124 ~129.
• 大和田興・川手督也(2009)農民主体の作物遺伝資源管理の今日的意義. 2009年度日本農業経済学会論文集,338~345.
• 冨吉満之・西川芳昭(2012)農業生物多様性の管理に関わるNPOの社会的機能と運営特性-在来品種の保存・利用を進める団体を事例として-.『生物多様性を育む食と農』(西川 芳昭編著),pp.45~67,コモンズ,東京.
• 鶴田 格・藤原佑哉(2014)伝統野菜のタネの地域内保全の現状と課題 奈良県の大和野菜を事例として-.農林業問題研究,50(2),63~68.

タイトルに関連する用語 (3件)： 在来品種 ,  プロセス ,  展開