大学の産学連携活動と影響要因の関係の 定量的評価に関する研究

山口佳和; 藤本淳; 山崎晃; 越山健彦

文献

J-GLOBAL ID：201802253550496821 整理番号：18A0312680

大学の産学連携活動と影響要因の関係の定量的評価に関する研究

A Study on the Quantitative Evaluation of the Relationship between Activities for Industry-Academy Collaboration and Influencing Factors in Universities

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資料名：
巻： 13 号： 2 ページ： 2_112-2_126(J-STAGE) 発行年： 2017年
JST資料番号： L6269A ISSN： 1349-6913 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

本研究は,大学の産学連携活動と影響要因の関係を定量的に評価することを目的としている.産学連携活動に関するデータ,基礎研究や大学指標に関するデータを,収集し分析した.その結果,共同研究受入件数/教員数は影響の強い順に論文数/教員数,大学支出額/教員数,学部構成,産学連携実務担当者数/教員数,大学院学生数/教員数,共同研究受入額/教員数は論文数/教員数,大学院学生数/教員数,産学連携実務担当者数/教員数,学部構成,受託研究受入件数/教員数は高引用論文数/教員数,学部構成,産学連携実務担当者数/教員数,大学院学生数/教員数,受託研究受入額/教員数は高引用論文数/教員数,産学連携実務担当者数/教員数,奨学寄附金受入額/教員数は医学部,大学設置者,論文数/教員数,大学支出額/教員数が影響要因であることが明らかとなった.奨学寄附金受入額/教員数を除いて基礎研究を示す説明変数が被説明変数に最も強い影響を与えており,奨学寄附金受入額/教員数では医学部の有無が最も強く,基礎研究を示す説明変数は3番目に強い影響を与えるにとどまった.基礎研究を示す説明変数には,幾つかの大学指標を示す説明変数が影響を与えていることも明らかとなった.産学連携活動を促進するためには,基礎研究の強化が不可欠であり,それらに影響を与える大学指標の改善も期待される.(著者抄録)

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経営工学一般

引用文献 (23件)：

1)閣議決定:第5期科学技術基本計画,35-45,2016.
2)文部科学省:平成26年度大学等における産学連携等実施状況について,2016. http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/1365479.htm
3)山口佳和,藤本淳,山崎晃,越山健彦:大学特許と影響要因の関係の定量的評価に関する研究,産学連携学,12(2),91-103,産学連携学会,2016.
4)Yamaguchi, Y., J. Fujimoto, A. Yamazaki, T. Koshiyama: Trends in and Factors Influencing PCT Applications by Japanese Universities, Proceedings of PICMET'16, 1598-1608, Portland International Center for Management of Engineering and Technology, 2016.
5)新谷由紀子,菊本虔:大学における産学連携の成長要因に関する研究,産学連携学,6(2),1-14,産学連携学会,2010.

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