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J-GLOBAL ID:201802253756778780   整理番号:18A2020432

履歴ダンパーを有する制振構造の主架構の塑性化の程度を考慮したエネルギーの釣合に基づく第1層の応答予測手法の提案

ENERGY BALANCE-BASED RESPONSE PREDICTION METHOD FOR FIRST LAYER CONSIDERING DEGREE OF PLASTICITY OF PASSIVE CONTROLLED BUILDING MAINFRAME WITH HYSTERETIC DAMPERS
著者 (6件):
資料名:
巻: 83  号: 752  ページ: 1411-1421(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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パッシブ制御建物の理想的な設計は,その主架構が地震動を受けてもその弾性を維持することである。しかし,想定を超える地震動がある場合には,パッシブ制御建物の主架構の塑性挙動を考慮する必要がある。さらに,長周期と長期間地震動が発生したとき,数回の繰返し振動によるダンパの蓄積損傷を評価することが必要である。耐震構造設計法の一つに,提案された建物の地震誘起応答に対する,エネルギー釣合い基準設計法がある。この方法は,建物の耐震性とその一般的状況を簡便に判断することができ,主架構とダンパの累積損傷を評価するのに非常に有用である。しかしながら,このエネルギー釣合いに基づく設計法では,建物の主架構がわずかに塑性である場合,あるいは小さな塑性変形を有する場合,例えば,履歴ダンパによるパッシブ制御建物の応答のある場合には,過度の応答評価をもたらす大きな変形を想定することになる。そこで本論文では,履歴ダンパを有するパッシブ制御建物の主架構の塑性変形の程度を考慮したエネルギー釣合い基準応答予測手法を提案した。第2章では,主架構の可塑性の程度に従った,ダンパの等価繰返し数に対する推奨低下率を提示した。第3章では,主架構の塑性の程度を考慮した最大層間変形の予測法を提案した。第4章では,時刻歴解析との比較により提案手法の妥当性を検証した。第5章では,最大応答値の評価に及ぼす,等価繰返し数,損傷分散係数,および主架構の降伏せん断力の影響を明らかにした。得られた知見を以下に示す。1)主架構の塑性の程度によるダンパの等価繰返し数の低下率は,時刻歴解析から得られた結果とほぼ一致することを確認した。2)建物主架構の塑性の程度を考慮した第1層の応答予測法を,建物主架構の降伏せん断力係数比,主架構とダンパの等価繰返し数,主架構とダンパの損傷分布係数を用いて導いた。提案した応答予測法は,時刻歴応答解析の結果に対応することを確認した。3)本論文で,主架構の降伏せん断力係数比,主架構とダンパに対する等価繰返し数,および主架構とダンパの損傷分布係数に対する種々の応答評価曲線を提示した。本研究で,応答に及ぼすこれらのパラメータの影響について検証した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
分類
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建築物の耐震,免震,制震,防振 
引用文献 (19件):
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