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J-GLOBAL ID：201802254788709007   整理番号：18A0182244

博士人材の研究公正力(3):博士の意識と研究倫理教育

The capacity building of Ph.D. graduates for research integrity (3): Consciousness of Ph.D. students and education for research integrity

著者 (1件)： 松澤孝明 (科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ)
資料名： 情報管理  (月刊JICST)
巻： 60  号： 10  ページ： 701-709(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0392A  ISSN： 0021-7298  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 博士課程在籍者(一部,修士を含む)を対象とした「移転可能スキル」についての意識調査(約500人が回答)を分析したところ,専門分野7:非専門分野3で専門分野を重視する者が半数を超えた。非専門分野の能力を12種類に分け,自分に「足りない能力」と「博士課程等で身に付けたい能力」は何か質問したところ,語学力を筆頭に,プレゼンテーションやコミュニケーションなど意思疎通・伝達能力,研究計画書・プロポーザル作成能力,プロジェクト管理能力を挙げた回答が多かった。しかし,「倫理」と答えた回答は最低数であった。この結果から博士人材の「倫理」に対する関心は,他の移転可能スキルに比べて低いと考えられる。「科学活動の質の保証」が求められる今日,研究倫理教育の制度的な普及だけでなく,博士人材の意識の向上が求められている。(著者抄録)

シソーラス用語： *研究者 ,  *意識 ,  *倫理 ,  *教育 ,  意識調査 ,  カリキュラム ,  能力開発
準シソーラス用語： *博士研究員 ,  *研究倫理 ,  *倫理教育 ,  博士課程

著者キーワード (20件)： 博士人材 ,  博士課程在籍者 ,  質の保証 ,  意識調査 ,  倫理 ,  専門分野 ,  非専門分野 ,  人材 ,  移転可能スキル ,  研究倫理 ,  doctoral talent ,  doctoral student ,  quality assurance ,  consciousness investigation ,  ethics ,  specialized field ,  non-specialized field ,  human resources ,  transferable skills ,  research integrity

分類 (2件)： ドキュメンテーション  (CA01030Q) ,  科学技術教育  (AA04000C)

引用文献 (8件)：

• 1) 松澤孝明. 博士人材の研究公正力(1):グローバル化時代の研究倫理教育. 情報管理. 2017, vol. 60, no. 6, p. 379-390. http://doi.org/10.1241/johokanri.60.379.
• 2) 松澤孝明. 博士人材の研究公正力(2):研究倫理教育の類型学. 情報管理. 2017, vol. 60, no. 7, p. 481-492. http://doi.org/10.1241/johokanri.60.481.
• 3) 篠田裕美, 松澤孝明. 博士人材データベース(JGRAD)を用いた博士課程在籍者・修了者の所属確認とキャリアパス等に関する意識調査. 科学技術・学術政策研究所, 2016, 調査資料250, 121p. http://doi.org/10.15108/rm250.
• 4) IDEA Consult. "MORE2: Deliverable 8 - Final report MORE2". EURAXESS, 2013. https://cdn4.euraxess.org/sites/default/files/policy_library/final_report_0.pdf, (accessed 2017-11-06).
• 5) 松澤孝明. わが国における研究不正:公開情報に基づくマクロ分析(2). 情報管理. 2013, vol. 56, no. 4, p. 222-235. http://doi.org/10.1241/johokanri.56.222.

タイトルに関連する用語 (5件)： 博士 ,  人材 ,  研究 ,  意識 ,  倫理教育