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J-GLOBAL ID：201802256471679183   整理番号：18A1475540

定量NMRによる陰イオン界面活性剤総濃度の直接定量

Direct Determination of Total Anionic Surfactant Concentrations by Quantitative NMR Spectroscopy

著者 (3件)： 山崎太一 (産業技術総合研究所計量標準総合センター) ,  森井奈保子 (産業技術総合研究所計量標準総合センター) ,  沼田雅彦 (産業技術総合研究所計量標準総合センター)
資料名： 分析化学
巻： 67  号： 7  ページ： 397-403(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本では水道法により様々な成分が規制されることで水質の安全が確保されている.規制されている対象成分の一つである陰イオン界面活性剤における標準液は,アルキル基の鎖長が異なる5種類の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム同族体が含まれているが,それぞれの同族体も実際には多くの異性体混合物を含んでいる.実際の定量分析においては,これらを含む陰イオン界面活性剤の総量として測定されている.近年,分析値の信頼性の向上のために計量計測トレーサビリティが重要視されているが,様々な異性体混合物の総量を定量する際には,特定の標準物質を用いてトレーサビリティを確保することは難しい.本研究では異性体混合物である直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム標準液の濃度の定量分析法について検討し,様々な異性体混合物を含む市販標準液に対して定量NMR法(qNMR)を用いることで,各同族体を異性体の総量として0.5% 以下の不確かさでそれぞれ定量することができた.また,本法による測定値を濃度の保証値と比較することで,本法の妥当性を確認した.(著者抄録)

シソーラス用語： *NMR【磁気共鳴】 ,  *定量的分析 ,  *陰イオン界面活性剤 ,  鎖長効果 ,  同族体【有機化合物】 ,  異性体 ,  トレーサビリティ ,  標準物質 ,  高速液体クロマトグラフィー ,  紫外検出器 ,  *濃度測定 ,  陽子磁気共鳴 ,  不純物 ,  不確実性 ,  *定量分析 ,  *定量NMR ,  HPLC-UV分析

著者キーワード (6件)： qNMR ,  anionic surfactant ,  concentration determination ,  standard solution ,  the Water Supply Act ,  uncertainty

分類 (1件)： 水中の汚染物質の物理分析  (CC03080N)

物質索引 (5件)： 4-ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム ,  4-デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム ,  ウンデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム ,  トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム ,  テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム

引用文献 (19件)：

• 1) 厚生労働省,水道法 (昭和32年6月15日法律第177号).
• 2) K. Ishikawa, N. Hanari, Y. Shimizu, T. Ihara, T. Maeda, A. Nomura, T. Yarita, K. Kato, K. Chiba : Accred. Qual. Assur., 13, 397 (2008).
• 3) T. Yamazaki, A. Takatsu : Accred. Qual. Assur., 19, 275 (2014).
• 4) S. Mahajan, I. P. Singh : Magn. Reson. Chem., 51, 76 (2013).
• 5) T. Schoenberger : Anal. Bioanal. Chem., 403, 247 (2012).

タイトルに関連する用語 (3件)： 定量NMR ,  陰イオン界面活性剤 ,  直接定量