抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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学校給食での米の主食は1週間に約3.5回が推奨されているが,毎日提供されている牛乳は日本の食品文化の一部として不適切であることが報告されている。そのため,一時的に中断することを考えている自治体があるが,牛乳を飲む子供がどのように感じているかは不明である。さらに,食品文化の一部として望ましくないと考えるならば,昼食時以外の飲料としてそれを与えることは可能である。しかし,この問題に関する研究は今のところ少ない。したがって,この問題を明らかにするために2つの研究を行った。研究1では,学校給食の一部として毎日提供される牛乳が子供に好まれているかを調べ,研究2ではいつ牛乳を飲みたいかについての子供たちの意思を決定することを試みた。研究1では,9つの典型的な学校給食の写真をアンケートに組み込み,子供に5つの好み(良い,やや良い,わずかに悪い,悪い)から1つを選択するよう求めた。調査対象者は本研究の協力に同意した東京都(329名),新潟県(632名),福岡県(986名)の3~6年生の計1947名であった。研究2では,東京415人の子供を対象に牛乳を飲むのに最適な時間を調べた。米を主食とする5つのメニューに対して,子供の57%が好ましい(「良い」と「やや良い」の合計),27%が好ましくない(「わずかに悪い」と「悪い」の合計)と評価した。米を使用しない4つのメニュー(麺またはパン)に対して,61%は好ましい,24%は好ましくないと評価した。子供が牛乳を飲みたい時間は12AM(52%),8AM(16%),3PM(13%),10AM(11%)であった。ほとんどの子供は主食の米と牛乳は不適切な組合せではなく,最も牛乳を飲みたい時間は昼食時間であると考えていた。(翻訳著者抄録)