抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
居住者の生活に伴う熱水分発生や扉の開閉が,住宅内各室の結露性状に与える影響を定量的に把握するため,壁体内の熱水分同時移動方程式,室空気の熱水分収支式,圧力仮定法による多数室換気計算を合わせた解析を,住宅全館を対象として行った。まず,実居住状態の住宅における室内温湿度の実測値と解析モデルによる結果が一致することを示し,モデルの妥当性を確認した。計算結果より,実測を行った住宅のいずれの非暖房室において,壁体内部で結露は発生していないことと,窓面で結露及び結露水の蓄積は発生するが,蓄積分は1日以内に蒸発して消えることが示された。次に,暖房室で加湿器を追加で使用し,暖房室に通じる非暖房室の扉が10%開いている場合を想定した計算を行ったところ,非暖房室での壁体内部の相対湿度が10%程度上昇し,窓面での結露水の蓄積が一日以内に解消せず増加するという結果になった。(著者抄録)