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J-GLOBAL ID：201802269286003294   整理番号：18A0376201

水田土壌中の窒素形態が付着藻類の光合成による田面水のpH変化におよぼす影響

Effect of Nitrogen Form on pH of Flooded Water by Photosynthesis of Periphyton on the Soil Surface

著者 (3件)： 花山奨 (山形大学農学部) ,  金谷祐里 (株式会社建設技術研究所) ,  安中武幸 (山形大学農学部)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 85  号： 2  ページ： I_209-I_214(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 土壌から田面水へのリン溶出など,田面水と土壌との間の物質移動に影響をおよぼす田面水のpH上昇は,土壌表面上の付着藻類の増殖にともなう光合成活動に依存する.本研究は,土壌中の窒素形態が土壌表面に発生する付着藻類の光合成による田面水のpH変化におよぼす影響を検討した.その結果,15°Cにおいて化学肥料を連用した水田の風乾表土に,硝酸カリウムを5gN/m²および10gN/m²添加して作成した疑似水田の田面水のpHは,それぞれ8.1および9.7にまで上昇した.一方,同風乾表土に尿素を5gN/m²および10gN/m²添加した場合,疑似水田の田面水のpHは,それぞれ7.3および7.5にまで上昇した.これらの結果から,アンモニア態窒素より硝酸態窒素が付着藻類の増殖を促し,光合成によるpH上昇に影響をおよぼす可能性が示された.(著者抄録)

シソーラス用語： 水田 ,  *水田土 ,  *窒素形態 ,  *湛水 ,  *水生植物 ,  *藻類 ,  *変化 ,  *pH【水素イオン指数】 ,  化学肥料 ,  *光合成 ,  硝酸態窒素 ,  *田面水 ,  *付着藻類 ,  *植物 ,  *隠花植物
準シソーラス用語： *pH変化

著者キーワード (12件)： 水田土壌 ,  田面水 ,  pH ,  付着藻類 ,  窒素形態 ,  硝酸態窒素 ,  Paddy soils ,  Flooded water ,  pH ,  Periphyton ,  Nitrogen form ,  Nitrate nitrogen

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  土壌化学  (FB04040C)

引用文献 (15件)：

• Brönmark, C. and Hansson, L.-A. (2007) : 湖と池の生物学, 占部城太郎監訳, 共立出版, p.137.
• ダーリー W.M. (1987) : 藻類の生理生態学, 手塚泰彦, 渡辺泰徳, 渡辺真利代訳, 培風館, p.49.
• 花山 奨, 安中武幸 (2014) : 田面水のpH変化が水田土壌からのリン溶出におよぼす影響, 農業農村工学会論文集, 291, 49-50.
• 伊藤一幸, 鈴木啓一郎, 鶴谷明宇 (1996) : 東北地域における藻類, 表土剥離の発生条件とその制御, 日本植物調節剤研究協会東北支部会報, 31, 7-11.
• 岩崎英雄 (1979) : 淡水産微細藻, “西澤一俊, 千原光雄編, 藻類研究法”, 共立出版, 171-194.

タイトルに関連する用語 (6件)： 水田土壌 ,  窒素形態 ,  付着藻類 ,  光合成 ,  田面水 ,  pH