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J-GLOBAL ID:201802269537300997   整理番号:18A0780361

TiAlN/DLCナノ積層硬質膜を被覆した高速度工具鋼SKH51の疲労強度特性

Fatigue Strength of High-Speed Tool Steel, JIS SKH51, with TiAlN/DLC Nano-Multilayered Hard Coating Film
著者 (7件):
資料名:
巻: 53  号:ページ: 43-56(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: U0886A  ISSN: 2188-9023  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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TiAlN/DLCナノ多層被覆膜を用いた高速工具鋼,JIS SKH51の疲れ強さを調べ,SKH51の疲れ強さ改善におけるその被覆の有効性を検証した。静的曲げ強さとS-N特性を調べるために4点静的および疲れ曲げ試験を行った。AIP+UBMSハイブリッド被覆システムを,SKH51上のナノ多層硬質被覆膜の堆積に採用した。TiAlN被覆SKH51とSKH51を比較材料として用いた。実験的試験の結果,TiAlN/DLC被覆SKH51の曲げ強度の平均値は2912MPaであり,SKH51基板のそれより約17%低かった。TiAlN被覆SKH51の曲げ強さは3034MPaであり,TiAlN/DLC材料のそれとほぼ等しかった。低サイクル領域でも,TiAlN/DLC,TiAlN被覆SKH51およびSKH51基板の疲れ強さは同じであり,TiAlN/DLCナノ多層被覆の優位性はそれほど大きくなかった。一方,高サイクル領域では,TiAlN/DLC材料の疲れ強さは,SKH51基板に比べて約150MPaの疲れ強さで増加した。この傾向は,疲労強度の改善が制限されたTiAlN被覆SKH51とは異なり,通常のTiAlN被覆に対するTiAlN/DLCナノ多層被覆の優位性が確認された。膜の破面観察と残留応力測定の結果,高サイクル領域におけるTiAlN/DLC被覆SKH51の疲労強度の優位性は,膜の高い残留応力と膜の高い接着性に起因することが分かった。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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鉄鋼材料 
引用文献 (26件):

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