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J-GLOBAL ID:201802272479078399   整理番号:18A1493699

トマト品種における尻腐れ抵抗性の差異は,カルシウム濃度よりも果実それ自体の遠位端部における総アスコルビン酸と関連している

Differences in Blossom-end Rot Resistance in Tomato Cultivars is Associated with Total Ascorbate rather than Calcium Concentration in the Distal End Part of Fruits per se
著者 (7件):
資料名:
巻: 87  号:ページ: 372-381(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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カルシウムはトマト(Solanum lycopersicum L.)果実における尻腐れ(BER)出現の主な要因として広く受け入れられている。しかし,植物組織を損傷する活性酸素(ROS)もトマトおよび他の果実野菜におけるBER出現を開始することが提案されている。トマト果実における主要な抗酸化剤であるアスコルビン酸は,一般的に緑果実発達の間には低く,それはBER出現の段階に対応する。従って,1つの仮説は,塩ストレス下でのBERに対する感受性が低いトマト栽培品種は,アスコルビン酸含量が高く,ROSレベルがより良く制御されているということである。本研究では,BER発生と酸化ストレスの間の関係を明らかにするために,2つのBER抵抗性品種「マナグアRZ」および「ハウス桃太郎」と1つのBER感受性品種「麗容」を塩分または標準栄養素溶液(対照)条件下で栽培した。カルシウム,カリウム,マグネシウム,総水溶性抗酸化剤,およびアスコルビン酸濃度を,症状出現前の1~2日前およびに症状出現の間に,健全および影響を受けた果実における,遠位果皮において測定した。塩ストレスを適用した場合,BER耐性品種のみが,対照条件下のそれらのレベルと比較して,BER出現前のアスコルビン酸含量の有意な増加を示した。対照的に,BER前のCa2+濃度は各品種のBER感受性と関連しなかった。興味あることに,「麗容」は,Ca2+濃度の低下に対する強い傾向によって,健康な果実において他の2品種よりもはるかに高いK+/Ca2+および(K++Mg2+)/Ca2+比を示した。同様の傾向がリンゴ「ビターピット」でも観察された。塩ストレス条件下での果実の抗酸化能を増加させ,おそらくミネラルバランスを維持する能力が,酸化誘導細胞壊死の回避と細胞膜の安定化することによる高抵抗性品種におけるBER発生への耐性を説明する可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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植物の栄養障害  ,  野菜  ,  植物の生化学 
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