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J-GLOBAL ID：201802273822568065   整理番号：18A1892125

確率台風モデルを援用した安芸灘・伊予灘における高潮簡易予測式の提案

PROPOSAL OF AN EMPIRICAL EQUATION FOR STORM SURGES EMPLOYING A STOCHASTIC TYPHOON MODEL IN THE SEA OF AKI AND IYO-NADA

著者 (5件)： 安田誠宏 (関西大学 環境都市工学部) ,  横山彼杜 (関西大学大学院 理工学研究科環境都市工学専攻) ,  平井翔太 (関西大学大学院 理工学研究科環境都市工学専攻) ,  中條壮大 (大阪市立大学大学院 工学研究科都市系専攻) ,  KIM Sooyoul (鳥取大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 74  号： 2  ページ： I_581-I_586(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,地球温暖化の影響により気象が極端化し,大型で強い台風が来襲する頻度が高くなっている.特に台風強大化の影響を受けるのは高潮災害である.大きな被害をもたらす高潮は低頻度事象であるため,観測数が不足している.そのため,観測データをもとに高潮の確率評価を行うことは困難である.本研究では,確率台風モデルと非線形長波モデルを用いて高潮解析を行い,簡易予測式を提案する.広島と松山を対象に,簡易予測式の推定精度に及ぼす資料数や経路の影響評価を行う.検討の結果,資料数を増やすことにより誤差やばらつきは減少し,精度を向上できることが示された.また,同規模の台風であっても経路によって高潮偏差が異なるため,経路を分類した上で係数を算定すれば,任意の地点で高潮の簡易予測式を提案できる可能性を示すことができた.(著者抄録)

シソーラス用語： *確率モデル ,  *高潮 ,  *予測 ,  方式 ,  長波【流体波】 ,  モデル ,  海域 ,  瀬戸内海 ,  水害 ,  広島県 ,  愛媛県
準シソーラス用語： 安芸灘 ,  伊予灘 ,  *確率台風モデル ,  簡易法 ,  高潮災害 ,  *災害予測 ,  松山 ,  非線形モデル

著者キーワード (4件)： storm surge ,  stochastic tropical cyclone model ,  empirical equation ,  Seto Inland Sea

分類 (1件)： 波浪,潮流  (DC06040R)

引用文献 (10件)：

• 1) 林祐太・安田誠宏・森信人・中條壮大・間瀬肇・奥勇一郎:気候変動に伴う将来高潮予測の不確実性-東京湾をケーススタディーとして-,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 67,No. 2,pp. I_1181-I_1185,2011.
• 2) 河合弘泰・橋本典明・松浦邦明:確率台風モデルを用いた内湾の高潮極値と継続時間の推定,海岸工学論文集,第54巻,pp. 301-305,2007.
• 3) 中條壮大・森信人・安田誠宏・間瀬肇:時系列相関型の全球確率台風モデルの開発,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 69,No. 1,pp. 64-76,2013.
• 4) 朝位孝二・矢野裕騎・三浦房紀:数値シミュレーションを用いた高潮予測式の係数評価,山口大学工学部研究報告,Vol. 64,No. 2,pp. 19-27,2014.
• 5) Kim, S. Y., Yasuda, T., Mase, H. : Numerical analysis of effects of tidal variations on storm surges and waves, Applied Ocean Research, Vol. 30, Issue 4, pp. 311-322, doi:10.1016/j.apor. 2009.02.003, 2008.

タイトルに関連する用語 (7件)： 確率台風モデル ,  援用 ,  伊予灘 ,  高潮 ,  簡易 ,  予測式 ,  提案