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J-GLOBAL ID：201802274381559794   整理番号：18A0012350

固液界面におけるin-situ観察の最前線 電気化学QCMによるイオン液体中における金属析出・溶解反応の解析

著者 (2件)： 芹澤信幸 (慶応大 理工) ,  片山靖 (慶応大 理工)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 69  号： 1  ページ： 10-15  発行年： 2018年01月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電気化学水晶振動子マイクロバランス(EQCM)は,水晶の逆圧電効果を利用して電極反応に伴う質量変化を高感度,かつその場観察できる手法である。このため,めっきや腐食・防食などの表面技術分野の解析に利用されてきた。また,電極質量変化以外にも電極近傍の電解質物性変化も調べることができる。本稿では,EQCM解析によるイオン液体中における金属析出・溶解反応の解析を紹介した。まず,EQCM解析の原理について,発振方式とイオン液体中での発振,電極質量変化に基づく振動子応答,電解液物性に基づく振動子応答,電解液物性が変化する場合の質量変化の見積りなどを概説した。次に,銀の析出,溶解反応や外圏型電子反応を例にしてイオン液体中のEQCM測定について述べた。更に,金属の析出溶解反応は,近年のポストリチウムイオン電池開発の高まりの中で,二次電池金属負極への適用例として,リチウムの析出・溶解反応のEQCM測定について解説した。

シソーラス用語： 水晶振動子 ,  *微量天秤 ,  *電気化学反応 ,  イオン液体 ,  金属 ,  析出 ,  溶解 ,  振動系 ,  振動子 ,  銀 ,  イオン濃度 ,  粘度 ,  酸化還元反応 ,  リチウム二次電池 ,  リチウム ,  *固液界面 ,  その場観察 ,  表面構造 ,  薄膜成長 ,  *EQCM【天秤】 ,  *電極反応 ,  係数 ,  輸送係数 ,  度 ,  構造
準シソーラス用語： 質量変化 ,  周波数変化

分類 (2件)： 電気化学一般  (CB07010N) ,  固-液界面  (CB12050B)

引用文献 (23件)：

• 1)瀬尾眞浩 ; 表面技術, 45, 1003(1994).
• 2)K.K. Kanazawa and J.G. Gordon II ; Anal. Chem., 57, 1770(1985).
• 3)H. Muramatsu, E. Tamiya, and I. Karube ; Anal. Chem., 60, 2142(1988).
• 4)H. Ohno(Ed.); Electrochemical Aspects of Ionic liquids 2^nd edition, p.129(John Wiley & Sons, Inc, 2011).
• 5)N. Tachikawa, N. Serizawa, Y Katayama, and T. Miura ; Electrochim. Acta, 53, 6530(2008).

タイトルに関連する用語 (8件)： 固液界面 ,  観察 ,  電気化学 ,  QCM ,  イオン液体 ,  析出 ,  溶解 ,  解析