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J-GLOBAL ID：201802279210859724   整理番号：18A2073033

MIMOを用いた秘密情報伝送における独立成分分析による盗聴の対策

著者 (3件)： 桐野悟至 (同志社大 大学院理工学研究科) ,  笹岡秀一 (同志社大 大学院理工学研究科) ,  岩井誠人 (同志社大 大学院理工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B(Web)
巻： J101-B  号： 9  ページ： 717-728 (WEB ONLY)  発行年： 2018年09月01日 
JST資料番号： U0471A  ISSN： 1881-0209  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： MIMOを用いた秘密情報伝送において,チャネル情報やプリコーティング情報が未知である場合,一般に信号分離は困難である。しかし,信号のガウス性が高くない場合,独立成分分析によるブラインド信号分離が可能であることが示されている。そこで独立成分分析を用いた盗聴を防ぐため,信号のガウス性を高める対策が検討されている。本論文ではMIMO E-SDM方式において,信号のガウス性を高める一つの手法として,多値QAM信号に摂動ベクトル信号を重畳し信号点拡大を行う方式を提案する。提案方式では,拡大信号点発生確率を複素ガウス分布に近づけるように調整することで,盗聴局での独立成分分析を用いた信号分離を困難なものとする。また,送信側で重畳された摂動ベクトル信号は受信側でmodulo演算を用いることで容易に除去することが可能である。計算機シミュレーションで提案方式の評価を行った結果,盗聴局のBER特性が大幅に劣化し,十分な秘密保持容量が得られることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *通信方式 ,  *MIMOシステム ,  空間ダイバーシチ ,  *独立成分分析 ,  通信 ,  犯罪 ,  *信号伝送 ,  *データ通信 ,  信号点配置
準シソーラス用語： *MIMO ,  *盗聴 ,  情報伝送 ,  *秘密情報伝送 ,  秘密通信

分類 (2件)： 通信方式一般  (ND07010E) ,  符号理論  (ND02030R)

引用文献 (17件)：

• J.E. Hershey, A.A. Hassan, and R. Yarlagadda, “Unconventional cryptographic keying variable management,” IEEE Trans. Commun., vol.43, no.1, pp.3-6, Jan. 1995.
• H. Kooraoaty, A.A. Hassan, and S. Chennakeshu, “Secure information transmission for mobile radio,” IEEE Commun. Lett., vol.4, no.2, pp.52-55, Feb. 2000.
• R. Liu, I. Maric, P. Spasojevic, and R.D. Yates, “Discrete memoryless interference and broadcast channels with confidential messages: Secret rate regions,” IEEE Trans. Inf. Theory, vol.54, no.6, pp.2493-2507, June 2008.
• S. Goel and R. Negi, “Guarateeing secrecy using artificial noise,” IEEE Trans. Wireless Commun., vol.7, no.6, pp.2180-2189, June 2008.
• 北野隆康,岩井誠人,笹岡秀一,“複数アンテナからの干渉波制御を用いた秘密通信方式,” 信学論(B),vol.J92-B, no.9, pp.1362-1372, Sept. 2009.

タイトルに関連する用語 (6件)： MIMO ,  秘密 ,  情報伝送 ,  独立成分分析 ,  盗聴 ,  対策