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J-GLOBAL ID：201802280308952131   整理番号：18A1011052

酪農牛乳中の揮発性有機化合物のプロファイルに及ぼす牧草摂取の影響

Effect of Pasture Intake on the Profile of Volatile Organic Compounds in Dairy Cow Milk

著者 (1件)： UEDA Yasuko (Dairy Production Research Division, Hokkaido Agricultural Research Center, NARO)
資料名： JARQ  (JARQ)
巻： 52  号： 2  ページ： 123-129(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： Y0175A  ISSN： 0021-3551  CODEN： JARJA9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 牧草放牧システムの利用は,酪農家の飼料自給を改善し,労働を減らす手段を提供する。消費者は牧草に基づく飼料の乳牛から得られた牛乳および乳製品にも興味を持っている。しかし,放牧牛から得られた牛乳と室内給餌システムにおける乳牛から得られた一般的な牛乳の間の差についてはほとんど知られていない。フレーバー成分についてはほとんど情報がないが,放牧牛からの乳の脂肪酸組成,共役リノール酸,カロチノイドなどの特性について多くの研究が行われている。本レビューでは,牛乳中の揮発性有機化合物類(VOC類)をキャラクタリゼーションする研究と牛乳中のVOC類に及ぼす牧草摂取の影響に関する研究を記述した。牧草摂取量と牛乳中の1-フィテン濃度との間に強い正の相関があり,VOC,1-フィテンを放牧牛からの牛乳の特性化に用いた。加えて,放牧システム乳牛からの牛乳は,1-フィテン,γ-ドデカラクトン,2-フィテン,ネオフィトジエン,およびδ-ドデカラクトンのレベルを用いて,屋内給餌システムにおける動物のそれと区別することができた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *酪農 ,  *牛乳 ,  *揮発性有機化合物 ,  *牧草 ,  *放牧 ,  *畜舎 ,  消費者 ,  飼料 ,  乳製品 ,  給餌 ,  フレーバー ,  脂肪酸組成 ,  共役リノール酸 ,  カロチノイド ,  摂食
準シソーラス用語： 飼料自給率 ,  摂取量 ,  酪農家

著者キーワード (3件)： 給餌システム ,  1-フィテン ,  トレーサビリティ

分類 (3件)： 牛  (FD02020Y) ,  原乳の品質と処理  (FJ12022D) ,  飼料作物,草地  (FC03050J)

引用文献 (35件)：

• Aizaki, H. et al. (2013) Japanese consumer preferences for milk certified with the good agricultural practice (GAP) label. Anim. Sci. J., 84, 82-89.
• Balch, C. C. (1952) Factors affecting the utilization of food by dairy cows. 6. The rate of contraction of the reticulum. Brit. J. Nutr., 6, 366-375.
• Bargo, F. et al. (2003) Production and digestion of supplemented dairy cows on pasture. J. Dairy Sci., 86, 1-42.
• Chilliard, Y. et al. (2007) Diet, rumen biohydrogenation and nutritional quality of cow and goat milk fat. Eur. J. Lipid Sci. Technol., 109, 828-855.
• Coppa, M. et al. (2011) Effect of a hay-based diet or different upland grazing systems on milk volatile compounds. J. Agric. and Food Chem., 59, 4947-4954.

タイトルに関連する用語 (5件)： 酪農 ,  牛乳 ,  揮発性有機化合物 ,  プロファイル ,  牧草