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J-GLOBAL ID:201802291825996318   整理番号:18A0504891

製パン性に優れ多収の硬質小麦新品種「せときらら」の育成

New Hard Wheat Cultivar‘Setokirara’with Good Bread-making Quality
著者 (5件):
資料名:
号: 17  ページ: 13-30 (WEB ONLY)  発行年: 2017年03月31日 
JST資料番号: U1293A  ISSN: 2432-809X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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「せときらら」は,近畿中国四国農業研究センター(現:西日本農業研究センター)において,日本めん用小麦「ふくほのか」に,製パン性を改善するPinb-D1c,Glu-D1d,Glu-B3hの3遺伝子を導入し,DNAマーカーと戻し交配によって選抜・育成した小麦品種である。2012年11月に品種登録出願し,2014年5月2日に品種登録された(登録番号第23408号)。播性の程度はIの春播型で,出穂期は「ふくほのか」より1日早く,成熟期は1日遅い“やや早”で,穂発芽性は“難”,赤かび病抵抗性は“中”で「ふくほのか」や「農林61号」と同程度である。縞萎縮病抵抗性は“中”で「ふくほのか」と同程度で「農林61号」より強い。うどんこ病抵抗性は“弱”,赤さび病抵抗性は“強”で,いずれも「ふくほのか」と同程度である。収量性は“多”で「ふくほのか」と同程度で「農林61号」よりやや多い。粒の硬軟は“硬”の硬質小麦である。製粉歩留は“やや高”,ミリングスコアは“高”で「ふくほのか」と同程度であり,「農林61号」より優れる。蛋白質含有率は「ふくほのか」や「農林61号」と同程度である。吸水率とバロリメーターバリュウは日本めん用小麦の「ふくほのか」や「農林61号」より高く,パン用小麦の「ニシノカオリ」と同程度である。アミロース含量は“やや少”のやや低アミロース品種である。製パン性の評価は,小麦粉の蛋白質含有率が低い場合は,「ニシノカオリ」よりやや優れる程度であったが,蛋白質含有率が11.5%と高い場合は,輸入小麦銘柄の1CWに近い評価であった。「せときらら」の栽培適地は温暖地・暖地の低地で,2013年に山口県で奨励品種に採用された。栽培にあたっては,多収のため蛋白質が低くなりがちなので,パン・中華めん用の品質ランク区分のタンパク基準値に適合するように実肥を施用する必要がある。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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麦  ,  作物の品種 
タイトルに関連する用語 (5件):
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