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J-GLOBAL ID:201902213098907418   整理番号:19A0958028

カキ新品種‘太雅’

New Persimmon Cultivar ‘Taiga’
著者 (15件):
資料名:
号:ページ: 61-73  発行年: 2019年03月26日 
JST資料番号: Z0033E  ISSN: 2432-6631  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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1.‘太雅’は,農林水産省果樹試験場カキ・ブドウ支場(現農研機構果樹茶業研究部門ブドウ・カキ研究拠点)において,1998年に‘甘秋’にカキ安芸津19号を交雑して得た実生から選抜された早生の完全甘ガキである.2008年より開始されたカキ第7回系統適応性検定試験に供試し,全国28カ所の国公立試験研究機関において特性を検討した.その結果,2015年に品種登録出願することが決定され,‘太雅’の名称で公表された.2016年7月に,種苗法に基づき登録番号第25272号として品種登録された.2.育成地における樹勢は中程度,樹姿は開張と直立の中間である.雌花の着生は多く,まれに雄花を着生する.早期落果は少なく,場所により後期落果を生じることがある.単為結果力が強く,受粉樹が周囲にない条件では種なし果実を生産することができる.3.果実の成熟期は‘松本早生富有’より1週間程度早い早生である.果実重は育成地においては324gで‘富有’より大果であったが,系統適応性検定試験における平均値は260gと‘富有’並みであった.適熟果の果皮色は橙色で,糖度は16.6%で‘富有’並みであった.肉質は緻密で,果肉硬度は1.57kgと‘富有’より低く,果汁は多かった.柔軟多汁であることから食味が優れた.日持ち性は21日程度と‘富有’並みに長かった。果頂裂果,へたすき果はほとんど発生しなかった.汚損果の発生は41%程度で‘富有’より高いが,その原因はへた部分の雲形状汚損であった.4.完全甘ガキであり,夏秋期の気温が高い地域に適応するが,系統適応性検定試験においては果実の渋みについて‘富有’との差はなく,‘富有’並みに地域適応性が広いものと見込まれた.‘太雅’の雲形状汚損は収穫が遅くなるほど発生が多くなるため,果底部の緑色が抜けたやや早めの収穫を行うことが望ましい.この時期に収穫を行っても品質への影響はほとんどない.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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果樹  ,  作物の品種改良 
引用文献 (18件):
  • 広瀬和栄・山本正幸・佐藤敬雄・大畑徳輔・西田光夫・池田勇・志村勲・柴茂・八木正房・富永信行. 1971. カキ新品種'伊豆'について. 園試報. B11: 1-17.
  • 梶浦實. 1941. 柿の生理落果に関する研究II. 授粉及び単為結実と落果との関係. 園学雑. 12: 247-283.
  • 梶浦實. 1946. 柿の品種と品種改良. 育種と農芸. 1: 14-17.
  • 中澤港. 2007. Rによる保健医療データ解析演習. p.177. ピアソン・エデュケーション, 東京.
  • 農林水産省. 2018. 品種登録ホームページ. http://www.hinshu2.maff.go.jp/
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