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J-GLOBAL ID：201902217387359193   整理番号：19A1874067

白保竿根田原洞穴遺跡下部洞窟の石筍から得られた過去600年間の環境記録

著者 (8件)： 佐々木華 (福岡大 理) ,  佐々木華 (日本学術振興会) ,  石原与四郎 (福岡大 理) ,  片桐千亜紀 (沖縄県埋蔵文化財セ) ,  島袋綾野 (石垣市教育委) ,  杉原真司 (九大 アイソトープ統合安全管理セ) ,  能登征美 (九電産業) ,  吉村和久 (九大 アイソトープ統合安全管理セ)
資料名： Journal of the Speleological Society of Japan  (Journal of the Speleological Society of Japan)
巻： 43  ページ： 37-54  発行年： 2018年12月31日 
JST資料番号： X0864A  ISSN： 0386-233X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・沖縄県石垣島の南岸沿いに位置する白保竿根田原洞窟遺跡の下部の石灰岩洞窟から採取されたSRH-15石筍の蛍光年縞と酸素と炭素の安定同位体組成を検討。
・現在(2015AD)から600年分の年縞を確認。
・年縞の低蛍光強度区間と太陽光活動の極小期とが一致。
・酸素同位体比の増加と年縞に見られる特定の蛍光パターンの出現が小氷期と関連。
・炭素同位体組成の変動は地表の局所的な植生の変化を反映。
・年縞の厚さと蛍光パターンは石垣島の気温および総雨量と関連。
・小氷期の晩夏と秋季の高い降雨量を示唆。
・石筍の成長方向の変化と石垣島周辺の被害地震の発生との明瞭な相関は認められず。

シソーラス用語： 沖縄県 ,  鍾乳洞 ,  *蛍光 ,  *同位体存在比 ,  植生 ,  降雨量 ,  地震 ,  石垣島 ,  *石筍 ,  酸素同位体比 ,  炭素同位体比 ,  *小氷期 ,  被害地震
準シソーラス用語： *年縞

分類 (2件)： 気象学一般  (DC05010D) ,  自然地理学  (DF01000Z)

引用文献 (34件)：

• 東田盛善・隈田昌良・佐竹洋,2006.石垣島の降水の水素・酸素同位体組成および化学組成の特徴.地球化学,40:111-123.
• AYDAN, Ö. & N. TOKASHIKI, 2007. Some damage observations in Ryukyu limestone caves of Ishigaki and Miyako islands and their possible relations to the 1771 Meiwa Earthquake. Journal of the school of Marine Science and Technology, Tokai University, 5: 23-39.
• BAKER, A., P. L. SMART, R. L. EDWARDS & D. A. RICHARDS, 1993. Annual growth banding in a cave sta-lagmite. Nature, 364: 518-520.
• BAKER, A., C. L. SMITH, C. JEX, I. J. FAIRCHILD, D. GENTY & L. FULLER, 2008. Annually laminated speleo-thems: A review. International Journal of Speleology, 37: 193-206.
• BECKER, A., C. A. DAVENPORT, U. EICHENBERGER, E. GILLI, P.-Y. JEANNIN & C. LACAVE, 2006. Speleoseis-mology: A critical perspective. Journal of Seismology, 10: 371-388.

タイトルに関連する用語 (8件)： 根 ,  田原 ,  洞穴 ,  遺跡 ,  洞窟 ,  石筍 ,  過去 ,  環境