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J-GLOBAL ID：201902222586425317   整理番号：19A2030294

海底混合層内の懸濁粒子動態

Behavior of Suspended Particulate Matter Near the Ocean Bottom Boundary Layer

著者 (10件)： 古市尚基 (水産研究・教育機構 水工研) ,  東博紀 (環境研) ,  杉松宏一 (水産研究・教育機構 西海区水研) ,  大村智宏 (水産研究・教育機構 水工研) ,  越川海 (環境研) ,  長谷川徹 (水産研究・教育機構 西海区水研) ,  山田東也 (水産研究・教育機構) ,  南部亮元 (水産研究・教育機構 水工研) ,  南部亮元 (国際農林水産業研究セ) ,  帰山秀樹 (水産研究・教育機構 中央水研)
資料名： 沿岸海洋研究  (Bulletin on Coastal Oceanography)
巻： 57  号： 1  ページ： 21-30  発行年： 2019年08月26日 
JST資料番号： L3747A  ISSN： 1342-2758  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粒径別粒子濃度に関する現場観測を行い,海底混合層変動と懸濁粒子動態の関連性について検討した.観測結果からは密度成層条件下において海底混合層が形成され,粒径区分毎の粒子濃度が海底混合層の外側で顕著に減少する結果(特徴1),海水密度分布が一様な場合に各粒径区分の粒子が全水深にわたって広範囲に分布する結果(特徴2)が確認され,これらは既往の数値研究による知見とも整合した.鉛直1次元の数値実験からは,乱流拡散と粒子沈降のバランスが海底混合層内の粒子濃度の鉛直勾配の決定に大きく寄与することが示された.以上の結果は,海底混合層厚やその背景物理過程としての海底乱流過程の変動が懸濁粒子の濃度分布を決定する重要因子の一部であることを指摘するものである.(著者抄録)

シソーラス用語： *懸濁粒子 ,  *乱流 ,  *混合層 ,  *海洋環境 ,  沿岸帯 ,  海水密度 ,  濃度分布 ,  実験 ,  数値実験
準シソーラス用語： 沿岸域 ,  *海底混合層

分類 (2件)： 海洋の構造・力学・循環  (DC06030G) ,  沿岸海洋物理学  (DC06060N)

引用文献 (17件)：

• 古市尚基・東博紀 (2014): LES実験を応用した海底混合層内の粒子状物質の動態に関する基礎的考察. 土木学会論文集B2(海岸工学), 70, I_1096-I_1100.
• 古市尚基・東博紀・古島靖夫 (2016): 深海における懸濁粒子の動態モデル構築に向けて-潮流海底境界層のLES数値実験-. 海洋と生物, 38, 146-150.
• Nielsen, P. (1992): Coastal bottom boundary layers and sediment transport, Advanced Series on Ocean Engineering, 4. World Scientific, Singapore, 324pp.
• 八木宏・杉松宏一・西敬浩・川俣茂・中山哲嚴・宇田川徹・鈴木彰 (2013): 常磐沿岸域における底層環境・懸濁物動態に関する現地観測. 土木学会論文集B2(海岸工学), 69, I_1046-I_1050.
• 矢野真一郎・田井明・久野彰大・松山秋人・矢野康平・多田彰秀・H. Riogilang (2012): 水俣湾における浮遊懸濁物の粒度分布特性について. 土木学会論文集B2(海岸工学), 68, I_961-I_965.

タイトルに関連する用語 (3件)： 海底 ,  混合層 ,  懸濁粒子