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J-GLOBAL ID：201902225036969170   整理番号：19A1571729

リグナン類の立体異性体を含めた合成と生物活性 知られているようで知られていないリグナン類の立体構造を含めた構造活性相関

著者 (1件)： 山内聡 (愛媛大)
資料名： 化学と生物
巻： 57  号： 7  ページ： 399-408  発行年： 2019年07月01日 
JST資料番号： G0527A  ISSN： 0453-073X  CODEN： KASEAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リグナン類は,ベンゼン環とそれに結合する3つの炭素鎖,すなわちフェニルプロパノイドであるC6-C3単位が2または3単位結合した天然物有機化合物群である.多くの結合様式,酸化される位置が観察され,炭素数が少ないノルリグナンも報告されていて,さまざまな生物活性が知られている.Scopusで検索すると2018年だけでも合成研究,新構造の単離同定,生物活性研究を含めて約600件ヒットする.しかし,リグナン類の基本構造,さらに立体構造と生物活性との関係については不明なことが多い.また,食品性植物にも立体異性体混合物として含まれることから,リグナン類の立体異性体の合成を行い生物活性について調べてきた.現在健康食ブームであるが,当たり前のように摂取している化合物の知られざる一面を発見する可能性を秘めており,身近な植物のほかの生物との化合物を通した関係も見えてくる研究でもある.(著者抄録)

シソーラス用語： *リグナン ,  立体異性体 ,  *生物活性 ,  有機物 ,  細胞毒性 ,  アポトーシス ,  抗真菌作用 ,  植物成長調整剤 ,  殺虫作用 ,  抗アレルギー作用 ,  酸化防止 ,  植物ホルモン ,  ノルリグナン ,  フェニルプロパノイド ,  抗酸化作用 ,  天然有機物
準シソーラス用語： *リグナン類 ,  抗かび作用 ,  植物成長調整物質 ,  天然有機化合物

分類 (2件)： 植物ホルモン  (EH02070M) ,  植物の生化学  (EH01050J)

引用文献 (44件)：

• 1) D. C. Ayres & J. D. Loike: “Lignans,” Cambridge University Press, Cambridge, U.K., 1990.
• 2) R. S. Ward: Nat. Prod. Rep., 16, 75 (1999).
• 3) J. Zhang, J. Chen, Z. Liang & C. Zhao: <i>Chem. Biodivers.</i>, <b>11</b>, 1 (2014).
• 4) J. L. Peñalvo, H. Adlercreutz, M. Uehara, A. Ristimaki & S. Watanabe: <i>J. Agric. Food Chem.</i>, <b>56</b>, 401 (2008).
• 5) 梅澤俊明:化学と生物,43, 461 (2005).

タイトルに関連する用語 (5件)： リグナン類 ,  立体異性体 ,  生物活性 ,  立体構造 ,  構造活性相関