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J-GLOBAL ID：201902226262516220   整理番号：19A1099988

アームチェア端グラフェンナノリボンにおける準粒子の発生,輸送,緩和の動力学

Dynamics of Quasiparticles Generation, Transport and Relaxation in Armchair-edge Graphene Nanoribbons

著者 (2件)： SAKAI Yushi (Osaka City Univ., Osaka, JPN) ,  TERAI Akira (Osaka City Univ., Osaka, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 88  号： 5  ページ： 054718.1-054718.10  発行年： 2019年05月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： リボン幅が6炭素原子のアームチェア端グラフェンナノリボンにおける準粒子の発生,電荷輸送,緩和などの準粒子の動力学を数値シミュレーションにより調べた。ポーラロンは,リボンのHOMO中への正孔注入により生成し,一方,自縄自縛励起子は,HOMOからLUMOへの電子の光励起により生成する。正孔注入または光励起後の動的シミュレーションにより,準粒子が発生するにはフォノンゆらぎが必要であることを明らかにした。フォノンゆらぎの振幅が大きくなると,その生成時間は短くなる。結合型欠陥が存在するとき,ポーラロン輸送も調べた。ポーラロンの透過率と反射率は,かけて電場の強さだけでなく,欠陥の位置にも依存することが分かった。特定の条件下で,ポーラロンは素励起であるにもかかわらず,分数へ分割される可能性がある。励起子緩和に関しては,励起子は光子放出後,結合歪の振動を残すことが分かった。この振動は空間中に局在し,時間的に準周期的であり,そのため,非線形微分方程式と導電性高分子にも存在することが知られているブリーザまたは固有の局在モードに対応する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ナノ構造 ,  リボン結晶 ,  準粒子 ,  *ポーラロン ,  *自縄自縛励起子 ,  ゆらぎ ,  ブリーザ ,  シミュレーション ,  *グラフェンナノリボン ,  数値シミュレーション
準シソーラス用語： フォノンゆらぎ

分類 (2件)： 励起子  (BM02120E) ,  ポーラロン,電子-フォノン相互作用  (BM02130P)

引用文献 (24件)：

• Y. Zhang, Y. W. Tan, H. L. Stormer, and P. Kim, Nature 438, 201 (2005).
• T. Ando, T. Nakanishi, and R. Saito, J. Phys. Soc. Jpn. 67, 2857 (1998).
• M. I. Katsnelson, K. S. Novoselov, and A. K. Geim, Nat. Phys. 2, 620 (2006).
• Y. M. Lin, C. Dimitrakopoulos, K. A. Jenkins, D. B. Farmer, H. Y. Chiu, A. Grill, and Ph. Avouris, Science 327, 662 (2010).
• K. Nakada, M. Fujita, G. Dresselhaus, and M. S. Dresselhaus, Phys. Rev. B 54, 17954 (1996).

タイトルに関連する用語 (5件)： グラフェンナノリボン ,  準粒子 ,  輸送 ,  緩和 ,  動力学