文献

J-GLOBAL ID：201902228095721402   整理番号：19A0772551

セルロースナノファイバー添加パルプ繊維シートにおける歩留まりと引張強さの関係

Relationship between Retention and Tensile Strength of Pulp Fiber Sheet with Cellulose Nanofiber

著者 (3件)： 山口智久 (静岡県工業技術研究所富士工業技術支援センター) ,  齊藤将人 (静岡県工業技術研究所富士工業技術支援センター) ,  小瀬亮太 (東京農工大学 大学院農学研究院 環境資源物質科学部門)
資料名： Journal of Fiber Science and Technology (Web)  (Journal of Fiber Science and Technology (Web))
巻： 75  号： 2  ページ： 018-021(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0723A  ISSN： 2189-7654  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一定の微粉の添加は紙の引張強さを改善できる。セルロースナノファイバー(CNF)とミクロフィブリル化セルロース(MFC)は,紙科学の分野でしばしば研究されている微粉のいくつかである。しかし,CNFとMFCの歩留まり容量の違いはよく知られていない。そこで本研究では,紙の引張強さを改善するためのCNFとMFCの添加の効果を分析し,それらのそれぞれの歩留まり容量を比較した。結果として,パルプ懸濁液中に含まれる微粉の歩留まりが変化しないという前提条件下で,CNFとMFCの歩留まり率は,それぞれ約50%と90%であることが分かった。さらに,等しい歩留まりの場合,CNFはMFCより3倍紙の引張強さを増加できる。MFCと比較して,CNFは,パルプ繊維間の結合強度を著しく改善できた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *セルロース繊維 ,  *ナノファイバ ,  紙力向上剤 ,  保持容量 ,  歩留り ,  引張強さ ,  懸濁液 ,  セルロース ,  紙特性 ,  クラフトパルプ ,  晒しパルプ ,  添加物効果 ,  繊維間結合 ,  付着強さ ,  *紙
準シソーラス用語： パルプ繊維 ,  *セルロースナノファイバー ,  ミクロフィブリル化セルロース ,  *パルプ繊維シート

分類 (1件)： 紙料とその調製  (YL03010L)

引用文献 (11件)：

• [1] T. Taipale, M. Österberg, A. Nykänen, J. Ruokolainen, J. Laine, Cellulose, 17(5), 1005(2010).
• [2] T. Lin, X. Yin, E. Retulainen, M. M. Nazhad, Appita J., 60(6), 469(2007).
• [3] Tappi Test Methods T 261 cm-10.
• [4] A. Isogai, J Wood Sci, 59(6), 449(2013).
• [5] T. Kondo, R. Kose, H. Naito, W. Kasai, Carbohydr. Polym., 112, 284(2014).

タイトルに関連する用語 (4件)： セルロースナノファイバー ,  パルプ繊維 ,  歩留まり ,  引張強さ