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J-GLOBAL ID:201902230957871552   整理番号:19A1801271

色素染色による災害廃棄建材中のクリソタイルの簡便,迅速,低コスト新規検出・識別法

Simple, Rapid, and Low-Cost Detection and Recognition Method of Chrysotile Contained in Waste Building Materials at a Disaster by Dye Staining
著者 (6件):
資料名:
巻: 68  号:ページ: 401-409(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: F0008A  ISSN: 0525-1931  CODEN: BNSKAK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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最近,日本では災害が頻繁に発生して家屋が破壊されている。毎回の災害後にはアスベストを含む大量の建築材料も廃棄されている。廃棄建材中アスベストの選択的染色による簡単,迅速,低コストでのアスベストの検出と認識法を確立した。被災地域で収集された建物破片を1~2mmの大きさに破砕し,その汚れ部分は20%ギ酸で処理することにより除去した。洗浄した試料の数個の粒子を濾紙上に取り,5分間ホットプレート上で乾燥し,次に染料で染色した。建築材料中のアスベストは95%以上がクリソタイルであり,正に帯電している。一方,建築材料の主成分は方解石で負に帯電している。したがって,クリソタイルはエリトロシンまたはエオシンのようなアニオン染料で染色し,建築材料の主成分は,メチレンブルー,ローダミンBまたはカチオン性ポルフィリンのようなカチオン染料で染色した。例えば,クリソタイルはエリトロシンによってピンク色に染色され,そして,建築物破片の主成分はメチレンブルーによって青く染色された。したがって,建築物破片中のクリソタイルは実体顕微鏡(×45倍)によって容易に検出された。さらに,エリトロシンはクロシドライトとアモサイトを染色せず,メチレンブルーはクリソタイルではなくクリシドライトとアモサイトを青く染色した。それによって,クロシドライトおよびアモサイトと区別して,廃棄物建築材料中のクリソタイルを検出することが可能になった。建築材料に使用されるガラスウール,セラミックウール,およびロックウールは,メチレンブルーとエリトロシンのいずれでも染色されなかった。(翻訳著者抄録)
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分類 (4件):
分類
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廃棄物処理  ,  その他の石材  ,  光学的測定とその装置一般  ,  鉱物・岩石・鉱石の化学分析 
物質索引 (9件):
物質索引
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引用文献 (32件):
  • 1) 神山宣彦 : 東洋大学紀要 自然科学篇,55, 115-13 (2011).
  • 2) 岩石鉱物科学編集委員会編 : “アスベスト”, (2006), (東北大学出版会).
  • 3) WHO IARC : “Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risk of Chemicals to Man: Some inorganic and organometallic compounds”, Vol. 2, (1973), (IARC, Lyon).
  • 4) ILO C162 Asbestos Convention 1986 : “Convention concerning safety in the use of asbestos”, (1986), (Geneva, Swiss).
  • 5) 環境省 : 建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル,大気中のアスベスト分析の現状と課題,(2014).
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