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J-GLOBAL ID：201902232974037072   整理番号：19A1692124

浄化槽における温室効果ガスCH₄・N₂Oの排出特性と季節影響

EMISSION CHARACTERISTICS OF GREENHOUSE GASES (CH₄・N₂O) CONSIDERING SEASONAL FLUCTUATIONS FROM JOHKASOU

著者 (4件)： 柿島隼徒 (東洋大学大学院 理工学研究科都市環境デザイン専攻) ,  蛯江美孝 (国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター) ,  村野昭人 (東洋大学 理工学部都市環境デザイン学科) ,  山崎宏史 (東洋大学 理工学部都市環境デザイン学科)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 74  号： 7  ページ： III_391-III_398(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,戸建て住宅に設置されている浄化槽3基を対象に,浄化槽から排出される温室効果ガスCH₄,N₂O排出量を1年以上にわたり調査し,季節影響を踏まえた排出特性の解析を行った.その結果,CH₄は,約90%が嫌気処理部から排出されており,N₂Oは,約80%が好気処理部から排出されている事が確認された.CH₄排出量は嫌気処理部に流入するDO量が低くなる際に増大する傾向となった.これは嫌気処理部底部の嫌気化が進むことでCH₄生成量が増大するためであると考えられた.一方,N₂O排出量は水温上昇期において,槽内のBODとNH₄-Nが同時に高くなる際に増大する傾向となった.これは,浄化槽内に貯留する汚泥が可溶化しBODとNH₄-Nが溶出することにより,好気処理部における硝化反応(亜硝酸酸化)が速やかに進行しなくなるためであると考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *屎尿浄化槽 ,  温室効果ガス ,  放出 ,  *温室効果ガス排出量 ,  季節的変動 ,  メタンガス ,  酸化二窒素 ,  溶存酸素 ,  BOD【水質】 ,  好気性処理 ,  嫌気性処理 ,  硝化 ,  酸化還元電位 ,  温室効果ガス排出 ,  指数

著者キーワード (5件)： Johkasou ,  Greenhouse gases ,  DO ,  ORP ,  Nitrification

分類 (2件)： 建物内の給排水・衛生設備  (RB06020G) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (23件)：

• 1) 財団法人日本環境整備教育センター:平成12年度浄化槽のライフサイクルアセスメントに関する調査報告書,2001.
• 2) 社団法人浄化槽システム協会:平成25年度浄化槽の低炭素化に向けた調査業務報告書,2014.
• 3) Yoshitaka Ebie, Hiroshi Yamazaki, Shigeaki Inamura, Yusuke Jimbo, Takuro Kobayashi, Hiroyuki Ueda : Development of Emissions Factor for the Decentralized Domestic Wastewater Treatment for the National Greenhouse Gas Inventory, Journal of Water and Environment Technology, Vol. 12, No. 1, pp. 33-41, 2014.
• 4) 日本国温室効果ガスインベントリ報告書,2017.
• 5) Jinhe Wang, Jian Zhang, Huijun Xie, Pengyu Qi, Yangang Ren, Zhen Hu : Methane emissions from a fullscale A/A/O wastewater treatment plant, Bioresource Technology, Vol. 102, pp. 5479-5485, 2011.

タイトルに関連する用語 (5件)： 浄化槽 ,  温室効果ガス ,  N2O ,  排出特性 ,  季節