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J-GLOBAL ID：201902240187133805   整理番号：19A1303796

水産資源と生態系の音響モニタリング手法の開発と応用

Development and application of acoustic methods for monitoring fisheries resources and ecosystems

著者 (1件)： 宮下和士 (北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)
資料名： 日本水産学会誌
巻： 85  号： 3  ページ： 294-296(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： F0898A  ISSN： 0021-5392  CODEN： NSUGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 昨今の人間活動の増大により,資源の枯渇が顕在化しつつある。このような背景のなか,国連環境計画が「持続可能な開発目標」を掲げ,環境,資源の持続性を考慮した社会システムの構築,移行を求めている。そして水産分野もその例外ではなく,環境(生態系など)と調和を取りつつ水産資源を持続的に活用して行くことが求められる。 水産資源を持続的に活用するためには,先ず,それらが「どのような大きさ」で,「いつ」,「どこに」,「どれくらい」いるのかを知ることが基本となる。しかしながら水産資源は広大な海中を「立体的」に活用したり,「能動的」に移動したりするものも多く,それらを可視化することは簡単ではない。ましてや定量性を担保することは困難を極めるものとなる。 この様な水産資源の定量的可視化を実現するための強力なツールの一つとして,音波を使った計測法,すなわち音響モニタリング手法が国内外で注目され,研究が進められている。本稿では,著者が中心となり世界に先駆けて開発・研究した音響モニタリング手法に関する成果について,その概略を紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： *水産資源 ,  水中音響 ,  *魚群探知機 ,  藻場 ,  生物分類 ,  同定 ,  サービス ,  漁具 ,  アマモ場 ,  種判別 ,  生態系サービス ,  *計量魚群探知機
準シソーラス用語： *漁業資源 ,  *計量型魚群探知機

分類 (3件)： 漁労装置,漁具  (FH03040N) ,  生態系  (EE01040P) ,  水中音響応用  (BB03090U)

引用文献 (32件)：

• 1) Greenlaw C. Acoustical estimation of zooplankton populations. Lim. Oceanogr. 1979; 24: 226-242.
• 2) 宮下和士,青木一郎,稲垣 正.2周波を用いた動物プランクトンの音響計測に関する研究.日本水産学会誌 1996; 62: 68-72.
• 3) Miyashita K, Aoki I, Seno K, Taki K, Ogishima T. Acoustical identification of isada krill Euphausia pacifica Hansen off the Sanriku coast, northeastern Japan. Fish. Oceanogr. 1997; 6: 266-271.
• 4) 宮下和士.シラスの音響周波数特性の昼夜変動に関する考察.日本水産学会誌 2002; 68: 564-568.
• 5) Murase K, Ichihara M, Watanabe H, Yonezaki S, Kawahara S, Miyashita K. Acoustical identification of marine organisms in the Kuroshio-Oyashio inter-frontal zone in spring season. Fish. Oceanogr. 2009; 18: 386-401.

タイトルに関連する用語 (6件)： 水産資源 ,  生態 ,  音響モニタリング ,  手法 ,  開発 ,  応用