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J-GLOBAL ID：201902247310703814   整理番号：19A1861226

マルチコアプロセッサを用いた組込みシステム向けLock-free相互排除方式の提案と評価

Proposal and Evaluation of Mutual Exclusion Method using Lock-free Algorism for Embedded Systems using Multi-core Processor

著者 (8件)： 藤本堅太 (大阪電気通信大学) ,  藤本堅太 (三菱電機(株)先端技術総合研究所) ,  追立真吾 (三菱電機(株)先端技術総合研究所) ,  藪田優平 (大阪電気通信大学) ,  高橋貴之 (大阪電気通信大学) ,  山崎拓也 (大阪電気通信大学) ,  南角茂樹 (大阪電気通信大学) ,  登尾啓史 (大阪電気通信大学)
資料名： 電気学会論文誌 C  (IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems)
巻： 139  号： 7  ページ： 802-811(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： S0810A  ISSN： 0385-4221  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,性能と省エネルギーを改善するために,マルチコアプロセッサを搭載した組込みシステムが増加している。タスクが組込みシステムのマルチコア上で並列に実行される場合,コア間のリアルタイム特性を維持する相互排除のメカニズムが重要になる。本論文では,マルチコアプロセッサのための,ロック-フリーアルゴリズムを用いた相互排除方式について示した。この方法には3つの利点がある。第一は,各コアが公平にロックを獲得でき,最悪実行時間を決定できることである。第二は,コア数を増加する場合の最悪実行時間が,コア数に比例する時間より短いことである。第三は高いCPU利用率である。これは,相互排除を必要とするマルチコアシステム上でのリアルタイム設計が可能であるという利点をもつものである。評価の結果,提案手法により3つの要件を満足することができた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *マイクロプロセッサ ,  *組込みシステム ,  *相互排除 ,  ロック【計算機】 ,  時間 ,  性質 ,  資源 ,  アルゴリズム
準シソーラス用語： アトミック性 ,  *マルチコアプロセッサ ,  *リアルタイム組込みシステム ,  共有資源【情報】 ,  最悪実行時間

著者キーワード (10件)： - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  -

分類 (2件)： 汎用演算制御装置  (JC04020N) ,  その他の計算機利用技術  (JE14000C)

引用文献 (13件)：

• (1) 本田晋也・高田広章:「ITRON仕様OSの機能分散マルチプロセッサ拡張」, 信学論, Vol. J91-D, No. 4, pp. 934-944 (2008)
• (2) 山本貴大・山内利宏・谷口秀夫:「排他制御を局所化するマルチコア向けTendorの実現」, 情報処理学会 コンピュータシステム・シンポジウム論文集, pp. 14-23 (2013)
• (3) 高田広章・坂村 健:「中断可能なキューイングスピンロックアルゴリズム」, 信学論D-1, Vol. J78-D-1, No. 8, pp. 661-669 (1995)
• (4) 丸山修孝・一場利幸・本田晋也・高田広章:「マルチコア対応RTOSのハードウェア化による性能向上」, 信学論D, Vol. J96-D, No. 10, pp. 2150-2162 (2013)
• (5) K. Fujimoto, S. Nankaku, and H. Noborio : “Data Synchronization Acceleration Method by the Hardware between Tasks that Executes at Different Cycle Times on Many-core Processors”, in Proceedings of the The International Conference on Electrical Engineering, Weihai, pp. 1376-1381 (2017)

タイトルに関連する用語 (5件)： マルチコアプロセッサ ,  組込みシステム ,  相互排除 ,  提案 ,  評価