CeCoSiの周囲圧力における逐次相転移:単結晶研究

TANIDA Hiroshi; MITSUMOTO Keisuke; MURO Yuji; FUKUHARA Tadashi; KAWAMURA Yukihiro; KONDO Akihiro; KINDO Koichi; MATSUMOTO Yuji; NAMIKI Takahiro; KUWAI Tomohiko; MATSUMURA Takeshi

文献

J-GLOBAL ID：201902258737426420 整理番号：19A1099986

CeCoSiの周囲圧力における逐次相転移:単結晶研究

Successive Phase Transition at Ambient Pressure in CeCoSi: Single Crystal Studies

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資料名：
巻： 88 号： 5 ページ： 054716.1-054716.10 発行年： 2019年05月15日
JST資料番号： G0509A ISSN： 0031-9015 CODEN： JUPSA 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

正方晶反強磁性体CeCoSiの単結晶を合成することに成功した。これは,T~40Kの異常に高い転移温度の異常な圧力誘起秩序相(PIOP)を見せる。本論文では,単結晶を使った周囲圧力における磁化,比熱,及び電気抵抗率の結果を示す。磁化曲線も最高H=55Tまで多結晶試料で調べた。結果から,T_N=9.4Kの反強磁性相転移より上のT₀~12Kに新しい相転移を見いだしたT₀で磁化は小さいキンクを示し,キンクは温度の低下と共にさらに増大する。これから,PIOPに関する圧力下で以前に報告された特性が思いだされる。また,T₀値は,P-T状態図中で高圧から周囲圧力までPIOPの相境界を外挿して予測した値と定量的に良く一致した。従って,周囲圧力で見いだしたT₀~12Kの相転移はPIOPの相転移と同一であると結論した。言い換えると,PIOPは周囲圧力で既にT₀~12KからT_N=9.4Kまで存在する。空間反転対称性はCeサイトで局所的に破れているため,いわゆる奇パリティ多極子モーメントはT₀の相転移に関連している可能性がある。T_Nより下では,磁化はH∥001と100の両方で急激な減少を示した。基底状態があたかも等方性二重項のような磁化の小さな異方性,Ceサイトの局所環境,及びT₀より下での多極子秩序化を考慮すると,T_Nより下の磁気構造はそれほど簡単ではないかもしれない。また,結晶構造の特性,及びCe-4fとCo-3dの電子状態を議論した。(翻訳著者抄録)

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金属結晶の磁性

引用文献 (37件)：

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