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J-GLOBAL ID：201902259296403379   整理番号：19A0487289

液体クロマトグラフィータンデム質量分析による水道水中の141農薬の一斉分析法の開発

Development of an Analytical Method of the Simultaneous Determination of 141 Agricultural Chemicals in Drinking Water by Liquid Chromatography/Tandem Mass Spectrometry (LC/MS/MS)

著者 (5件)： 小林憲弘 (国立医薬品食品衛生研究所生活衛生化学部) ,  土屋裕子 (国立医薬品食品衛生研究所生活衛生化学部) ,  堀池秀樹 (株式会社島津製作所) ,  増田潤一 (株式会社島津製作所) ,  五十嵐良明 (国立医薬品食品衛生研究所生活衛生化学部)
資料名： 水環境学会誌(Web)  (Journal of the Japan Society on Water Environment (Web))
巻： 42  号： 1  ページ： 13-25(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0148A  ISSN： 1881-3690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水道水中の農薬は, 検査対象項目数が多く検査方法が多岐にわたっており, 検査の労力が非常に大きいことから, 水道水をLC/MS/MSに直接注入して一斉分析する方法を検討し, 141農薬の一斉分析条件を確立できた。さらに, 一斉分析条件が確立できた農薬について水道水への添加回収試験を行い, その分析精度について評価を行った。その結果, アスコルビン酸ナトリウムおよびチオ硫酸ナトリウムのどちらの脱塩素処理剤を用いて残留塩素を除去した場合も, 目標値の1/100の添加濃度において126農薬が定量可能であり, そのうち120農薬について良好な検査精度が得られたことから, 本分析法はこれらの農薬の水道水質検査に適用可能と考えられる。ただし, 一部の農薬については, 添加した脱塩素処理剤により試験結果に違いが見られため, 残留塩素を除去して検査する場合には, 検査対象農薬によって脱塩素処理剤を適切に選択する必要がある。(著者抄録)

シソーラス用語： LC-MS分析 ,  タンデム質量分析 ,  検証 ,  同時分析 ,  *水道水 ,  水質試験 ,  残留農薬 ,  *農薬分析 ,  評価試験 ,  残留塩素 ,  水質管理 ,  脱塩素 ,  チオ硫酸塩 ,  ナトリウム化合物 ,  ラクトン ,  アルコラート ,  第二アルコール ,  ポリオール
準シソーラス用語： LC-MS/MS分析 ,  分析法バリデーション ,  一斉分析 ,  *残留農薬分析 ,  添加回収試験 ,  チオ硫酸ナトリウム

著者キーワード (8件)： 農薬 ,  水道水 ,  LC/MS/MS ,  一斉分析 ,  Agricultural chemicals ,  Drinking water ,  LC/MS/MS ,  Simultaneous analysis

分類 (3件)： 水質調査測定一般  (SB02060X) ,  水源,取水,送水,配水,給水  (SC02020I) ,  農薬一般  (FB06010J)

物質索引 (1件)： アスコルビン酸ナトリウム

引用文献 (19件)：

• 1) 厚生労働省, 2018. 水質基準項目と基準値 (51項目) . URL. http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html (2018年8月時点) .
• 2) 厚生労働省, 2018. 農薬の考え方について. URL. http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/suishitsu/05.html (2018年8月時点) .
• 3) 厚生労働省医薬・生活衛生局水道課, 2018. 水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等並びに水道水質管理における留意事項について (平成15年10月10日健水発第1010001号[最終改正平成30年3月28日生食水発0328第1号]) 水質管理目標設定項目の検査方法. URL. http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000102486.pdf (2018年8月時点) .
• 4) 小林憲弘, 久保田領志, 田原麻衣子, 杉本直樹, 塚本多矩, 五十嵐良明, 2014. 水道水中の農薬類のLC/MS/MS一斉分析法の開発. 環境科学会誌 27 (1) , 3-19.
• 5) 小林憲弘, 久保田領志, 高玲華, 安藤正典, 五十嵐良明, 2014. 液体クロマトグラフィータンデム質量分析 (LC/MS/MS) による水道水中農薬類の一斉分析法の妥当性評価. 水道協会雑誌 83 (4) , 3-14.

タイトルに関連する用語 (6件)： 液体クロマトグラフィー ,  タンデム質量分析 ,  水道水 ,  農薬 ,  分析法 ,  開発