抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソフトウェア開発において設計根拠は重要な情報である。それにも関わらず,ソフトウェア工学における設計根拠研究の体系的な文献レビューは行われていない。そこで本論文ではソフトウェア工学における設計根拠研究の体系的なレビューをSystematic Literature Reviewにより実施した。その結果,次のことが明らかになった:(1)設計根拠研究はICSE,ASE,TOSEM,JSS等の難関国際会議や国際ジャーナルに数多く発表されている,(2)設計根拠研究が対象としている工程は,設計,アーキテクチャ(設計),要求といった上流工程が過半数を占めている,(3)研究の問題認識として「追跡可能性」,「支援が不十分」,「記録コストの問題」,「効果が不明」,「設計根拠が抽出されていない・抽出の困難さ」が上位を占めており,この5項目で全体の約75%を占めた,(4)研究のアプローチとして,理論・枠組開発が最も多く,次いでツール開発であった。この2項目で全体の約80%を占めた,(5)設計根拠を表現する代表的なモデルであるIBIS,gIBIS,QOC,DRL,PHIはあまり使われていない。(著者抄録)