文献

J-GLOBAL ID：201902267671686112   整理番号：19A0293995

環境意識の構造的特徴及び影響要因の実証分析-中国の北京と杭州を事例として-

Empirical Analysis on Structural Features and Influential Factors of Environmental Consciousness-Taking Beijing and Hangzhou As Examples-

著者 (3件)： CHEN Yanyan (同志社大 文化情報) ,  CHEN Yanyan (福岡工大 社会環境) ,  ZHENG Yuejun (同志社大 文化情報)
資料名： データ分析の理論と応用  (Bulletin of Data Analysis of Japanese Classification Society)
巻： 7  号： 1  ページ： 43-63  発行年： 2018年08月01日 
JST資料番号： F1108A  ISSN： 2186-4195  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,異なる経済開発と環境の現状に置かれている中国の南北の都市を代表する北京市と杭州市を対象に,人々の環境意識と環境保全行動の実態を調査データの分析により解明すると共に,それぞれの環境意識の構造的特徴及びそれに影響を与える社会的・環境的要因を明らかにする。調査データの分析結果により,深刻な環境状況に直面している中国では一般市民の環境への関心が強いと同時に,環境問題の解決に科学技術の進歩に対する期待感が高いことも示された。また,杭州に比べ,北京では環境満足度が低く,環境悪化に対する不安感が高く,より多くの市民が環境保全行動に取り組んでいる傾向が見られた。これは両地域の環境現状の差が生み出したものと考えられる。多重対応分析の結果により,高年層,低学歴層,また低収入層に属する人々を中心的な対象とし,環境教育を強化し,環境意識を改善することが効果的であると結論づけた。また,ロジスティック回帰分析の結果により,地域の事情に合わせて環境保全活動を喚起する必要性が浮き彫りになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *意識 ,  中国北部 ,  中国中部 ,  *行動 ,  *環境保全 ,  因子 ,  環境教育 ,  意識調査 ,  *住民意識
準シソーラス用語： *環境意識 ,  北京 ,  杭州 ,  *環境保全行動 ,  影響要因

分類 (1件)： 環境問題  (SA01020V)

引用文献 (29件)：

• Brechin, S. R., & Kempton, W.(1994). Global environmentalism: a challenge to the postmaterialism thesis?. Social science quarterly, 75(2), 245-269.
• Disch, R.(1970). The ecological conscience: values for survival. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall.
• De Young, R.(2000). New ways to promote pro-environmental behavior: Expanding and evaluating motives for environmentally responsible behavior. Journal of social issues, 56(3), 509-526.
• Dietz, T., Stern, P. C., & Guagnano, G. A.(1998). Social structural and social psychological bases of environmental concern. Environment and behavior, 30(4), 450-471.
• Dunlap, R. E., & Van Liere, K. D. (1978). The ′′new environmental paradigm′′. The journal of environmental education, 9(4), 10-19.

タイトルに関連する用語 (7件)： 環境意識 ,  構造的特徴 ,  影響要因 ,  実証分析 ,  中国 ,  北京 ,  杭州