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J-GLOBAL ID：201902267876269195   整理番号：19A2931954

クラゲチップと米ぬかの肥料効果と抑草効果を利用した水稲栽培

Rice Production and Weed Suppression by Combined Application of Jellyfish Chips and Rice Bran

著者 (8件)： 杉本秀樹 (松山短期大学) ,  杉本秀樹 (愛媛大学大学院農学研究科) ,  越智由紀恵 (愛媛大学大学院農学研究科) ,  浅木直美 (茨城大学農学部) ,  諸隈正裕 (香川大学自然生命科学系) ,  加藤尚 (香川大学自然生命科学系) ,  荒木卓哉 (愛媛大学大学院農学研究科) ,  Hosain Shaikh Tanbeer (アジア生産性機構農業部)
資料名： 日本作物学会紀事  (Japanese Journal of Crop Science)
巻： 88  号： 4  ページ： 246-252(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： G0811A  ISSN： 0011-1848  CODEN： NISAAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,クラゲが日本近海に大量発生し,水産業や臨海施設に大きな被害を与えているが,このクラゲを脱塩・乾燥した細片(クラゲチップ)を水田に施用すると肥料効果だけでなく抑草効果を併せ持つことが示された.しかし,収量が慣行栽培(化成肥料,除草剤使用)より約10%低いこと,抑草効果が不十分でかつ不安定であることなど実用化に向けての様々な課題が指摘された.そこでクラゲチップと同様に2つの効果を併せ持ちながら含有成分や肥料効果の発現時期の異なる米ぬかに着目し,これをクラゲチップと併用して試験を行った.その結果,クラゲチップを単独に施用した場合に比べ,両者を併用した場合には収量は慣行栽培とほぼ等しく雑草発生量は顕著に減少した.本研究よりクラゲチップと米ぬかを併用することで,慣行栽培なみの収量が得られ,抑草効果も顕著に高まることが明らかになった.収量性の向上は,両者の成分含有率と肥料効果発現時期の違い,抑草効果の向上は両者がそれぞれ持つ成長抑制物質の違いによる相乗効果に起因したと考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： 有害動物 ,  廃物利用 ,  脱塩 ,  乾燥 ,  肥料 ,  雑草防除 ,  *米糠 ,  *水稲 ,  相乗作用 ,  *土壌管理 ,  作物収量 ,  併用効果 ,  *クラゲ ,  *ヒドロ虫亜綱 ,  *腔腸動物 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *ヒドロ虫類

著者キーワード (10件)： クラゲ ,  米ぬか ,  収量 ,  水稲 ,  雑草 ,  Jellyfish chips ,  Paddy rice ,  Rice bran ,  Yield ,  Weeds

分類 (4件)： 土壌管理  (FB04070J) ,  肥料一般  (FB05010C) ,  雑草による植物被害  (FC04062J) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (38件)：

• 千葉和夫・吉田貴之・斉藤望・田代卓 2001.「米ぬか」の除草効果および水稲の生育・収量に及ぼす影響. 日作東北支部報 44: 27-31.
• 江崎次夫 ・河野修一・枝重有祐・車斗松・全槿雨 2008. エチゼンクラゲ類を活用した緑化資材の開発. 日本緑化工学会誌 34: 195-198.
• 福島祐助・内川修 2002. 水稲の減農薬栽培における米ぬか散布による水田雑草の防除. 日作九州支報 68: 40-42.
• 古野隆雄 1993. アイガモ水稲同時作. 農業技術大系 作物編 3. 農文協, 東京. 福岡・古野 1-15.
• 後藤重義・鬼鞍豊 1966. 水田土壌における有機酸 第 1 報 有機酸の存在下における湛水土壌の有機酸生成. 九州農試彙報 12: 235-249.

タイトルに関連する用語 (5件)： クラゲ ,  米ぬか ,  肥料 ,  草 ,  水稲栽培