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J-GLOBAL ID:201902274581088001   整理番号:19A1175231

ハマジンチョウ(ゴマノハグサ科)のメジロによる送粉

Pollination by the Japanese White-eye Zosterops japonicus (Zosteropidae) in Pentacoelium bontioides (Scrophulariaceae)
著者 (3件):
資料名:
巻: 94  号:ページ: 1-8  発行年: 2019年02月20日 
JST資料番号: Y0108A  ISSN: 0022-2062  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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ハマジンチョウ(ゴマノハグサ科)は,海岸に生える灌木で,日本では紀伊半島の一部や九州の西側,南西諸島の島々から分布が報告されているが,国外では台湾,中国南部,ベトナム北部にも分布が知られている.白色から桃色の漏斗状の花は,従来虫媒花と言われてきた.しかし,我々の予備調査で花蜜を求めて小型の鳥類が高頻度で訪花することが確認された.ハマジンチョウが,この小型の鳥類を有効な花粉媒介者としているかどうかを確認するために,野外でビデオカメラによる調査を進めてきた.調査は奄美大島内海の集団を用いて日中行った.その結果,ビデオ録画ではメジロ以外の訪花は確認できなかった.肉眼ではわずかに小型の蝶類の訪花が確認されたのみであった.メジロは訪花すると嘴を花筒内に差し込んで花蜜をなめるが,この時に花筒の外に突き出た4本の雄蕊と1本の花柱にメジロの頭や首が触れ,それらに花粉が付着する様子がしばしば確認できた.花筒に穴をあけるなど,盗蜜の様子は全く確認できなかった.花の蜜量を測定してみると,本種の花から開花時に分泌される蜜量(平均20μL)は,一般的な鳥媒花の値に匹敵する量であった.これらの結果は,メジロがハマジンチョウの有効な送粉者として働いている可能性が高いことを示している.東アジアでは鳥媒花の植物種は希であるが,本種はまさにメジロによる送粉に適応した植物の一例と言える.(著者抄録)
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分類 (1件):
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異種生物間相互作用 
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