抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大規模土地利用型経営であるA法人での生産管理システム導入の取り組みから,経営改善に向けた生産管理システムの具体的な活用方法,課題について検討した。生産管理システムから得られる最も基本的なデータは,各作業の作物毎,圃場毎の実施時期と作業時間である。このデータを蓄積することで,年間の作目,作業毎の労働時間構成を把握することが出来る。また,このデータ用いて年間作業の振り返りを行うことで,改善点を抽出することが出来る。A法人でも作業の振り返りを行い,経営改善に取り組んでいた。例えば,田植え作業に影響を与える代かき作業の効率性の地域間比較を行い,効率性の差が出る要因を検討し,改善点を抽出していた。大豆作業についても振り返りを行い,除草作業に多くの時間を要している点を課題として抽出した。この様に,生産管理システムを活用することで,改善点を抽出することができ,経営改善を行うことができる。また,生産管理システムを円滑に活用して経営改善を実現するにためは,何のために作業記録データを収集するのか,収集されたデータは何に活用できるのか,データを活用した結果,どの様な効果が得られるのかと言う点を組織内で理解,共有しておく必要がある。(著者抄録)