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J-GLOBAL ID：201902276200575167   整理番号：19A0478096

深部地下水における酸化還元電位の不確かさ評価:北海道・幌延地域を事例として

Evaluation of uncertainty of redox potential in deep groundwater: A case study in the Horonobe area, Hokkaido

著者 (5件)： 望月陽人 (日本原子力研究開発機構) ,  笹本広 (日本原子力研究開発機構) ,  女澤徹也 (日本原子力研究開発機構) ,  女澤徹也 (ダイヤコンサルタント) ,  宮川和也 (日本原子力研究開発機構)
資料名： 地下水学会誌  (Journal of Groundwater Hydrology)
巻： 61  号： 1  ページ： 3-20  発行年： 2019年02月28日 
JST資料番号： Z0799A  ISSN： 0913-4182  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道・幌延地域の深部地下水における酸化還元電位の測定値を整理し,その測定および熱力学的解釈における不確かさの評価方法を検討した。地下研究施設の坑道より掘削されたボーリング孔を利用して測定された地下水の酸化還元電位はおおむね-250~-100mVの範囲にあり,経時変化を示すものの,坑道掘削による影響は直接的には及んでいないことが示唆された。地下水の酸化還元状態はSO₄^2-/FeS₂,SO₄^2-/HS^-およびCO₂(aq)/CH₄(aq)の酸化還元反応に支配されており,その平衡電位との比較から,Eh測定値の不確かさを±50mVと設定することが適切であると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *地下水 ,  深層 ,  *酸化還元電位 ,  *不確実性 ,  測定データ ,  電気測定 ,  ボアホール ,  化学組成 ,  酸化還元反応 ,  北海道 ,  坑道
準シソーラス用語： 深部地下水 ,  測定不確実性 ,  幌延

分類 (1件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A)

引用文献 (54件)：

• 天野由記・南條 功・村上裕晃・藪内 聡・横田秀晴・佐々木祥人・岩月輝希(2012a):北海道幌延地域における深部地下調査-地上からの地球化学調査の妥当性評価と地下施設建設に伴う地球化学特性変化-.地下水学会誌,54(4),207-228.
• 天野由記・山本陽一・南條 功・村上裕晃・横田秀晴・山崎雅則・國丸貴紀・大山隆弘・岩月輝希(2012b):幌延深地層研究計画における地下水,河川水および降水の水質データ(2001~2010年度).日本原子力研究開発機構技術資料,JAEA-Data/Code 2011-023,312p.
• 石井英一・安江健一・大平寛人・古澤 明・長谷川健・中川光弘(2008):北海道北部,大曲断層近傍の背斜成長の開始時期.地質学雑誌,114(6),286-299.
• 岩月輝希・石井英一・新里忠史(2009a):北海道幌延地域における深部地球化学環境の長期変遷シナリオの構築.地学雑誌,118(4),700-716.
• 岩月輝希・森川佳太・細谷真一・吉川英樹(2009b):深部地下水の物理化学パラメータ(pH,酸化還元電位)の測定とその留意点. 地下水学会誌,51(3),205-214.

タイトルに関連する用語 (7件)： 深部地下水 ,  酸化還元電位 ,  不確かさ ,  評価 ,  北海道 ,  幌延 ,  地域