抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
6位に種々のアルキル基が置換したDBU(Alkyl DBU)の合成を行うとともに,ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル(DGEBA)との硬化挙動の検討を行い,エポキシ樹脂硬化剤としての性能を評価した。示差走査熱量測定(DSC)を用いて考察したところ,無置換のDBUを用いた硬化系は55°Cと100°Cに小さな発熱のピークが観測されたのに対して,Alkyl DBUを用いた系では125°Cに小さな発熱ピークと200°Cに大きな発熱ピークが見られた。硬化物の作製を行ったところ,いずれも不溶性であり透明な硬い硬化物が得られた。さらに特性を評価したところ,Alkyl DBU類は,DBUを用いた場合と比較してゲル分率が高く,収縮率,耐熱性が優れた硬化物が得られた。これらの結果から,Alkyl DBU類を用いた硬化系では,熱潜在性と高活性を併せ持つ硬化剤として期待できる。(著者抄録)