抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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温泉地は日本おける重要な観光地である。温泉地における景観を保存し,地域資源を活用することは温泉地を活性化するために重要である。2005年の文化財保護法改正により,重要文化的景観が文化財の一分類に加えられた。重要文化的景観を保存する法制度は,温泉地の活性化を支援する政策の一つである。大分県別府市の鉄輪温泉と明礬温泉は,2012年に重要文化的景観に指定された。本研究の目的は,大分県別府市のこれら2つの温泉地における文化的景観を保存するための法的システムに関する実際の運用状況を検証することにある。本研究による主要な知見は,湯けむり(白い湯気)・温泉地景観は,(a)景観法による一般的な景観計画区域と比べて厳しい基準,(b)湯けむり発生の促進に寄与する規制緩和,(c)届け出制度における形態的特性や生業への影響の程度に配慮した運用,によって保存されていることである。(翻訳著者抄録)