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J-GLOBAL ID：201902279053926279   整理番号：19A1692144

クマ被害軽減と生物保全のための最適土地利用政策

OPTIMAL LAND USE POLICIES TO MITIGATE DAMAGES BY BEARS AND TO CONSERVE WILDLIFE

著者 (3件)： 吉田惇 (東北大学 大学院情報科学研究科) ,  井元智子 (東北大学 大学院農学研究科) ,  河野達仁 (東北大学 大学院情報科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 D3(土木計画学)(Web)  (土木計画学研究・論文集(Web))
巻： 75  号： 2  ページ： 47-58(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0202A  ISSN： 2185-6540  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本各地でクマによる農作物被害や人身被害が増加している.本研究は,生物保全とクマ被害軽減を同時に考慮した社会的に望ましい土地利用のあり方を理論的に分析する.具体的には,(a)生態系サービス,(b)農作物被害,(c)農地におけるクマ遭遇リスク(人身被害,恐怖感)の外部性を同時に考慮し,ブナの本数および住宅地と農地それぞれの最適総土地面積条件を導出する.分析により,クマが住宅地に侵入しない場合は市場均衡で決まる総住宅地面積は社会的最適と一致すること,最適総農地面積は農地拡大による生態系サービスの質の低下とクマ被害の減少のトレードオフに依存して,市場均衡より大きい場合も小さい場合もあることを明らかにする.各外部性が最適政策へ与える影響についても整理する.クマが住宅地に侵入する場合の拡張も示す.(著者抄録)

シソーラス用語： *クマ科 ,  *鳥獣害 ,  *自然保護 ,  植物被害 ,  *土地利用 ,  サービス ,  農地 ,  ブナ ,  住居地区 ,  平衡 ,  生息場所 ,  生体モデル ,  経済モデル ,  森林 ,  市場均衡 ,  生態系サービス ,  作物被害 ,  *食肉目
準シソーラス用語： 外部性 ,  農作物被害

著者キーワード (5件)： urban economics model ,  land use ,  ecosystem services ,  damage by bears ,  labor transitions

分類 (2件)： 自然保護  (SB06000L) ,  土地利用一般,地域制  (RD02010Z)

引用文献 (18件)：

• 1) 農水省:特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編),2017. http://www.env.go.jp/nature/choju/plan/plan3-2c/H28_kumaguideline.pdf (2018.7.11アクセス)
• 2) The IUCN Red List of Threatened Species: Ursus thibetanus, http://www.iucnredlist.org/details/22824/0 (2018.7.11アクセス)
• 3) 環境省:ツキノワグマの大量出没に関する調査報告書,2005.
• 4) 有本勲,岡村寛,小池伸介,山﨑晃司,梶光一:集落周辺に生息するツキノワグマの行動と利用環境,哺乳類科学,54巻 1号,pp. 19-31, 2014.
• 5) Oka, T., Miura, S., Masaki, T., Suzuki, W., Osumi, K. and Saitoh, S. : Relationship between changes in beechnut production and Asiatic black bears in northern Japan, Journal of Wildlife Management, Vol. 68, No. 4, pp. 979-986, 2004.

タイトルに関連する用語 (5件)： クマ ,  被害軽減 ,  生物 ,  保全 ,  土地利用政策